ロングライドと言っても、ここではロードバイクで走行距離が200Kmから450Km1泊程度の宿泊を伴うツーリングか、温泉で

着替えを持参するレベルを前提とします。

 

1.     キャリアまたはバッグ

 

1-1.         オーストリッチ 大型サドルバッグ

 

 

重量:173g 容量2.0L max  

 

かなり大きいサドルバッグだが、自分に限っていうと中途半端な大きさで着替えを入れるには容量不足、通常使用

には大きすぎてカッコ悪いので購入後は一度も使っていない。 そのうちBD-1Bromptonで使うかも知れないが、

デザインが合わないかも。

 

 

1-2.      TOPEAK RX トランクバッグEX + Zefal クイックラック2

 

 

 重量 570g+320g+改造部品=926g

 

TOPEAK RXトランクバック専用のシートポスト固定キャリアを使うと、 Dura-Ace SP-7410のアルミ製の美しいシートポスト

が凹んでしまいそうな感じがして、キャリア部分を樹脂製のZefalクイックラック2 を組み合わせている。 結果的にバッグとキャリア

だけで1Kg近くになってしまったが、TOPEAK RXトランクバックはサイドポケットやメインコンパートメントへのアクセスが容易で使い

やすいので、3回の仙台オールナイト・ツーリングを含め、約3年間使用した。

但し、やはりシートポストへのダメージが気になるのと、バッグの重心がシートチューブよりかなり後ろなのでダンシング時にフレーム

のねじれとは逆方向のヨーが発生して走りづらいので、現在は下記1-4. Minoura+ウエストバッグを使用している。 

 

 

1-3.      Deuter Race-X Back Pack

  

 

自転車様にデザインされたバックパック。 肩ベルトがメッシュ構造で背中の部分も通風を考慮した縦2列の厚いパッドが取り付け

られていて、自転車用バックパックの中ではかなり優れた製品。 メインスペースとは別に、ポケット部分は中央に配列された縦ファスナー

でアクセスするが、構造上、開閉もスムーズ。 更にリフレクターと黄色いレインカバーも装備されていて至れり尽くせり。 

もちろん、ウエストと胸の部分には補助ベルトが取り付けられている。

平地で100Km程度の1泊ツーリングには良いかも知れないが、ヒルクライムが入ると一寸鬱陶しい感じがするし、ツーキニストが

使うと便利と思うが自分はそうではない。 秀逸な製品だが、実は自転車ではあまり使わず、街歩きとか旅行の際に重宝している

 

 

1-4.      Minoura L型サドルキャリア + Spalding 中型ウエストバッグ

 

    

 重量 282g+465g=750g  

 

ミノウラのL型サドルキャリアは小型だが意外と沢山の荷物が積める。 GIROTRY360直江津ツーリング参加者の間でもかなり

使われている。 自作の補強アルミ板2本を入れると結構な重さになるが、上記1-2Zefalクイックラック2と違い重心のずれが少

ないのでダンシングでも、それ程ストレスを感じない。

このキャリアで千葉⇒新潟 一泊ツーリング 及び坂の長い松姫峠のヒルクライムを走ったが、車体との一体感は比較的優れていた。

荷物が大きいときはキャリア水平部分に、これまた自作のアルミ製延長板を取り付ければ荷物の収まりが良い。 上右側の写真は

延長板に自動点灯式のテールライトを付けたもの。  これからも暫くは、この組み合わせを使うことになると思う。

 

 

2.     輪行バッグ

 

2-1. オーストリッチ L-100

 輪行バッグのベストセラー。 前後輪を外すので駅で袋に収めるのに時間がかかるが、フレームだけの大きさに収まるので特に特急列車

や新幹線等を利用する際には比較的小型で取り扱いが楽である。

個人的には肩ベルトやチェーンカバーは付けない。 但し、車体保護の為にスプロケットカバーは必須である。

 

2-2. TIOGA コクーン 

前輪のみを外すタイプだが、取扱説明書の通りに前輪を車体に固定したり、肩ベルトを取り付けると、結構時間がかかるので前輪は

別途ホイールカバーを付けて持ち運び、本体には肩ベルトは使わなければ、5分から10分程度で支度が終了する。 

但し、私の所有する初期型は生地が厚くて仕舞い寸方が大きいのが難点。 最新型は生地が薄くなっているのがお薦めだが、旧型も

含めてJR西日本およびJR四国の輪行ルールには未対応なので車内への持ち込みは出来ない模様。

 

 2-3. NSE Special ()

基本はホイールを外さずに、そのまま車体にかぶせて輪行する特殊バッグ。 流石に輪行支度の素早さは23分と速い。 

しかし、厳格に云うと、分解しないので自転車カバーとみなされ、車掌室の近くなどでは注意を受ける場合もある。 千葉エリアの過去

の実績では混雑していなければ口頭注意で見逃してくれるので何とかなるだろうし、前輪を外してしまえば全く問題ない。

改造版はTIOGAコクーンと同様に前輪を外してフレームにバンジーロープで固定する方式としたのでオリジナルより少し小さくなり、

生地が薄いことも併せ仕舞寸法が小さくなる。 予備チューブと工具を含めて Leader Mindのツール格納袋に入れてボトルケージ

に収まる。 オリジナル版は市販されていないが、不定期にYAHOO Auctionに出品される。

 

3.   BENT BOX

言わずもがなの必需品。 特にロングライドの場合は補給食、塩飴、その他小物が取り出しやすいので便利。

通常のサイクリングの時はあまり使わない。 (BENT BOXは写真右側。 左側は上記2-3. Leader Mindのツール格納袋)

 

 

 

 

4.   ボトル 

通常はMontBell製の飲み口にカバーの付いたボトルを使用するが、特に気温が高い時期のロングライドでは雑菌が増殖

しやすいので注意。

夏季で輪行をしない場合はステンレス製の保冷ボトルを使うが、輪行時には荷物になるのでコンビ二で購入したペットボトルに

Cap-Onワンタッチキャップを装着して使うことにしている。 ペットボトルは、使い捨てにすることを勧めます。 

 

 

下の写真は炎天下の2ndボトル特別仕様のペットボトルキャップ。 普通のペットボトルのキャップに2mmの穴を沢山あけたものです。

100均で購入したドリルの歯をツールカンに入れておき、猛暑の時にはミネラルウォーターを購入し、これで穴をあけるだけ。

そして適宜、頭や腕、太ももや後頭部に水をかけます。 小さい穴なので水の量をコントロールしやすくて良好でした。

今年の新潟ロングライドは猛暑で熱中症との戦いで、この水かけボトルが無かったら途中でリタイヤは確実でした。

 

 

 

5.   体調管理・サプリメント

 (S-1) 今まで自分で使用したことは一度しかないが、ハンガーノック対策として欠かせないのがパワージェル。 長距離走行の場合は

血糖値の管理が大切だが、グループで走っているとハンガーノックを感じ始めても我慢してしまうので余計に症状が悪化する

傾向がある。 こんな時に効果を発揮するのが果糖(ブトウ糖)を主成分とするパワージェル。 走りながらでも口に流し込めば

必ず回復する。 お守りとしても必携だ。

更に夏のツーリングの場合は塩分と水分が不足傾向となり、熱中症を引き起こし易くなる。 「塩分チャージ」は価格が安く、

効果が抜群なので是非とも携行したいアイテムだ。

 

 (S-2)200kmロングライドの際に同行のサイクルハウスGIRO店主の Mr.Gから勧められた電解質サプリ「elete dash」。 特にロング

ライドになると後半は甘いスポーツドリンク(アイソトニック飲料)は嫌気がさして来る。 この場合は水で希釈するとハイポトニック性能

(水分吸収性能)が高くなるし飲みやすくなるのでお薦めです。 然しながら、薄め過ぎると必要なミネラルや塩分濃度が下がってしまう。

そんな時に最適なのがこのelete dashi。 ミネラルウォーターや薄めたスポーツドリンク500mlから1000ml1本分注ぐだけで

必要な電解質を補給してくれます。 1本何と 150円と高額ですが、夏の暑い日やロングライドに限定して使えば強い味方になって

くれます。 体調を崩すことや熱中症の予防と考えれば安いもんです。

 

    

(S-1)                                       (S-2)

 

 

(S-3) ツムラ 芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)68・・・・こむら返りや急激な筋肉の痙攣に効果があると言われ、サンプルを頂いて

試してみましたが・・・元々滅多に足が攣らない人間なので効果の程は良く分りませんでした。 

聞くところによると自転車乗りに最適だそうです。 是非共お試し下さい。 効果があれば掲示板でレポートを頂ければ幸いです。

              (S-3)

 

 

 

6.   雨具

パールイズミ レーシング レインジャケットを購入し、夏の仙台ツーリングの際に着用したが、30分位で暑くて使用を止めた。

その後、一度も使っていない。 夏は濡れてもたいしたことは無い。 真冬は雨が降ったら即退散。 その他の季節はウィンド

ブレーカで間に合わせる。 最悪、コンビニを見つけて使い捨てレインコートを買えば良い。

 

 

 

7.    輪行についての鉄道会社の注意ポスター        

言わずもがなであるが念の為、各社がポスターに記載している内容を理解する必要がある。下記サムネールをクリックして

拡大写真を参照して下さい。 その他、混雑時に他の乗客から苦情が出ない対策も必要である。

 

(1)   可能な限り一番前か一番後ろに用意されている車椅子用のスペースに輪行袋に収納された自転車を置く。 

当然のことながら、車椅子の乗客が乗車して来たら即刻スペースを譲る。

 

(2)  他の乗客に安全性をアピールすることも含め、ワイヤーロープ、 フラットベルト等を用いて自転車をしっかりと固定する。

 

(3)  「前輪外し輪行方式」の混雑対策として、後輪のブレーキレバーをベルクロテープ等でロックする。 こうすれば、後輪を

下にして自転車を立てても安定し、占有面積が減少するので少しは迷惑度が減少する(と個人的に思っている)。 

それでも通勤電車の様な混雑時は乗車を諦めざるを得ない。

 

(4) JR各社の輪行に関するルール。

 

JR東日本】

専用の輪行バッグに入れれば良いと思われる。  現状通りでも問題なし。

http://www.jreast.co.jp/kippu/20.html

 

JR西日本】 

例えばサドル等が袋から飛び出していたら車内への持込は不可。 (サドルは危険か? 禁止する理由がわからない)

http://www.jr-odekake.net/railroad/ticket/guide/04.html#3

 

            JR四国】

例えばサドル等が袋から飛び出していたら車内への持込は不可。 構造は一枚の袋であること。 

(サドルは危険か? また飛び出したサドル部分に袋を被せても駄目なのか? 禁止する理由がわからない)

http://www.jr-shikoku.co.jp/02_information/kippu_info/kippu_sonota.shtm

 

 

(5) 駅で見かける自転車輪行時の注意ポスター。 何故か折りたたみ自転車のBromptonが狙い打ちされている様に

  見えますが、そうではありません。 輪行する自転車全てが対象です。