今日から11日まで、幕張メッセで『ジャパンキャンピングカーショー2013』が開催されている。 以前からキャンパーに興味を持っているので、
この様なイベントは見逃せない。
早速、今日の午後からの一般公開に駆けつけてみた。 出品者は殆どがビルダー専門会社で、客の注文を聞きながらの手作業を得意と
している。 一部大手自動車メーカーはディラー仕様として簡単なベッドと流し台・ガスコンロを装備した車両を販売している。
まあ、この程度の装備がないと強制保険、税金が安い”8”ナンバーが取得できない事情もある。
http://www.jrva.com 主催:日本RV協会
会場入口 まだ時間が早いのでガランとしている。 会場に下りてみると、あるぞ・・あるぞ。
やはり500万円前後のキャンパーが中心。 一番左の『バンコン』と呼ばれるワンボックス改造車を除き、主流は左から二番目の『キャブコン』
と呼ばれるトラックシャシーを使った本格派。 キャビン側はビルダー独自設計で、殆んどが運転席よりも後ろの部分の車幅が大きく張り出している。
内装も木目調をメインに設備も使いやすく設置されている。最近はトイレとシャワーを省略して間取りを広く取る傾向が強い。
このクラスは運転に疲れたら同行者と運転を交代してもらい、後ろのテーブル席でのんびりと景色を眺めながらボーッとしたり、コーヒーを沸かして
飲んだり、そばのベッドにそのまま転がり込んだり出来るので、ロングドライブも快適だ。 また、スペースに余裕があるので、オプションを追加する余裕も
ある。 とにかく動く別荘で、キャンパーとしては概ね完成されたクラスだ。 個人的には、このクラスを欲しいのだが総重量が2トンから3トン、車幅も
190-200cm位あるので日常の買い物などには使いづらいし、ガソリンも結構食うので基本的にはセカンドカーとして維持する程の経済的余裕と
パーキングスペースがなければ維持が難しい。
http://www.ccs-rv.com (株)アールブイ ビッグフット
http://www.nutsrv.co.jp ナッツRV
中にはこのクラスには床下収納庫を装備しているモデルもある。 右の写真はUSAモデルで広い物置がある。 自転車も楽々運べそうだし、
長期旅行の際のゴミ、燃料等々雑物が格納できる。
最近、注目されているのが『軽キャンパー』だ。 殆どの軽キャンパーはワンボックスタイプの車両を小規模に改造した「バンコン」タイプで、小さな
流し台と大人二人が横になれるベッドを装備している。 装備は最低限なので重量もそれ程重くない。 従って通勤、買い物等の通常生活
手段としては全く問題なく使用できる。 通常、キャンパーは備え付けのタンクに水を入れて使うが、 衛生面の問題から最近は2リットル
ペットボトルを持ち込んで使う人が増えてきたとのことだ。 だったら、車内に水設備は必要ないと合理的に考える人も多い。
特にスペース・重量の制限から改造する条件の厳しい軽キャンパーはこの傾向が著しい。
その為か否かは不明だが、上の写真の様に個人で試すことが出来るDIYキットも50万円弱で発売されている。
しかし、合理的に考える人もいる一方、一時的にせよ車内で生活したいのでテーブルとソファの様なシート、簡単な調理台くらいは欲しい
と思う人がいるのも事実。
上記3枚はトラックのシャシーをベースにFRPボディを搭載した本格派「キャブコン」タイプの軽キャンパーの写真だが、上級のキャンパー
顔負けの居住性を確保している。 キャビン内のシートも横並びのベンチタイプとテーブルを挟んでの対面型タイプを選べる様になっている。
狭いが贅沢を言わなければ、ベッドだけの入門型と比べると格段に使いやすい。 これで価格は280万円前後である。
軽だから税金はたったの4500円。
何と、キャビンが横にせり出して室内が広くなるタイプもある。 右は車幅を拡張した軽キャンパー。”8”ナンバーですが税金も普通車
扱いとなります。 中は結構広いです。
http://www.az-max.co.jp AZ-MAX
http://www.smilefactory.biz/ smile
factory
http://www.vs-mikami.com バンショップ ミカミ
ハイブリッドの乗用車にFRPボディを組み合わせた、タイプの参考出品。 電池容量が大きいので冷蔵庫とかテレビ、オーディオ機器が
充実しているが、まだニッケル水素電池からの電源受電部分に課題があるらしい。 ハイテク電池の充電/放電制御は本当に難しいんですね。
現在のキャンピングカーの主なユーザーは、子供のいる若夫婦よりも、中年以降の子離れをした夫婦だとか。 時間がたっぷりある年配の
夫婦が自由に旅行を楽しむには最適な乗り物であると言える。
特に軽キャンパーは手軽で良い。 車で疲れたらホテルで宿泊しても良いし、普段の生活にも充分使える。 また、災害時の一時的避難
住宅としても何とか使えるだろう。
寒い冬にはガソリンを使ったFF型ヒーターもオプションで用意されているのだ。 欲しいけど、車高が2m近くあるので私の家の車庫には
入らないのが頭の痛いところだ。