無料招待券が手に入ったので、幕張メッセで開催されている DIY Home Center Showに行ってきました。
ショーの印象としては、基本的にホームセンター関係者がメインのお客様で、我々一般消費者は製品の反応を調査する為と企業イメージを浸透させる目的
で招待された感じでしたが、全体的には遊び心を刺激される様な楽しい商品が沢山展示されていました。
更に、「キラリ!DIY女子」をテーマに挙げ、女性客にDIYを親しんでもらう為の実習コーナーが沢山用意されていたのはサスガと思いました。
電気溶接機を使って自分だけの表札を作ってみたり、好みのデザインと配色で棚とか表札、居間の物入れ等々を作ってみたりで沢山の女性達が慣れない
手付きで一所懸命に作業をしていました。 ここに集まってくる女性達は頼もしいもんです。
展示されている商品も最新のハイテクを活用したものは少なめで、全体的には一般のホームセンターで販売されている多岐に亘るDIY商品と、メガホーム
センターで販売されているプロ向け建材関係と工具が多かった様に思いました。
【以下、サムネール画像をクリックすると拡大します】
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(1) 下記、左側の写真はメッセのエントランスです。 何故か女性達が沢山! こんなDIYショーは見たことがありません。 優待招待でもしたのか?
(2) 会場に入ると大きな案内板があり、各社の展示ブースの位置を表示しています。 中国系のブースも沢山あります。 後で行ってみよう。
過去の経験からいうと、あまり人の集まっていない無名の外国企業のブースに面白い商品が展示されていることが多いのです。
(3) 入場してすぐの中央部にはホムセンでお馴染みのオーム電機と競合のELPAが隣り合って照明、電気機器を展示していた。
目新しい物は何もなし。 まあ、両社共に価格で勝負の商品開発/販売の会社なので、新しい技術開発は不要なのだろう。
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(4) 我が家の常夜灯はE12ソケットのナツメ電球だがこのサイズで充分に明るいLED電球が何故販売されていないのか? と突っ込んでも商品知識が
無い説明員ばかりで明確な答えが返ってこない。 E12サイズで販売されているのは殆ど消費者が見向きもしない超暗いLED球のみ。 何故だろうか?
多分、サイズが小さいので放熱の問題があるのだろうけど、売れないものを出荷するのだったら作らなければ良いのに・・と思ってしまう。
(5) 出口の近くにホムセンでお馴染みの三栄水栓製作所と梱包用品のユタカメイクのブースがあったが、面白い商品はない。
(6) こんな感じで今年の新商品をアピールすることは大切なことだ。 ただ漫然とブースを作り、関係者を沢山送り込んでいるだけの会社よりはよっぽどマシ!
確かに、自社のお客様(ホムセン)らしい人が来ると、大変なもてなしをしているブースをいくつか見た。 やはりこの場所で自社の存在感をアピールする
のも大切なビジネスであることは間違いないが・・・ただそれだけだ。
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(7) 前から欲しかったのが、このファイバースコープ。 一般のホムセンで1万円位で販売されているものはファイバーチューブが太くて固いので、目的の場所を写すのに
結構苦労するが、展示モデルは細くて軟らかいチューブが用意されていて使いやすそうだ。 でも基本セットで3万円、細いチューブが+3万円とのこと。
これがあれば、天井裏とか壁の中の点検が楽なので欲しいのだが・・・アマチュアには高すぎる。
(8) バーベキューやキャンプの時に威力を発揮するのがこの火消し壷。 と言うより火消し缶。 撤収の少し前に火がついたままの墨を放り込んで蓋をすれば直ぐに消火
出来て車に積み込むことが可能。 それに消し炭も出来るので次回の火起しの際にも便利。 これが無いと熱い墨と灰の処理に本当に苦労する。
本来は鉄板の缶よりも南部鉄器の重い火消壷の方が耐久性があって良いのだが、今は工芸品の様に高級なものになってしまって手が出ない。
この缶は火おこしにも使える構造になっているが、耐久性が問題・・かな?
(9) ネジの緩み防止剤として永年の圧倒的な実績を誇るLOCTITEのブース。 最近は類似品が出回ってきてが、それでも世界的な知名度は高い。
特に材料の問題で強く締め付けは出来ないがネジが緩んでは困る場所には最適な製品であるし、メカ機器の信頼性向上に大きく寄与している。
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そのLOCTITE社が販売している一風変わった製品がこれ。 黒ゴム接着剤だが、これで靴の踵の補修をする人が多いらしい。
自転車のシューズでもソールの色が黒であれば使えるらしいが、誰か人柱になって試してくれませんか?
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展示された黒ゴム接着剤と説明のパネル。 どうやら日本ではヘンケルジャパンが発売元になっている様だ。 ここのブースは全く不人気で
ネジ緩み防止剤と共に嬉しそうに眺めていたのは自分だけだからか不明だが、ブースの女性が優しく対応してくれた。
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REVEX社と言えば少し高級なセンサーライトとか人感センサー付きチャイムであるが、今回は自分が大好きな防犯システムとして統合された
製品が展示されていた。 構成としてはPanasonicの「マモリエ」とかDECT方式の防犯機器と同様だが、価格が遥かに安い。
それに使っている周波数がPanasonicと全く異なる 315MHz帯。 親機は最高10台までのセンサーを無線で接続可能であるが、やはり
そこは安価に押さえたいREVEX社。 ここでオシマイ。 この結果を自動通報したり、外部から状況を確認したりする機能はありませんでした。
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同様にREVEX社の人感パトフラッシュセット。 人感センサーとベル/フラッシュライト、リモコンスイッチを無線経由で接続して警戒信号を発信する
防犯装置。 高齢者が非常時に使用するのも良いかもしれない。
でも、これと同じ様な製品は10年以上前にも売っていて自分も持っているが、結構電池の消耗が多いし、セットの台数も多いので電池の交換が面倒
くさくて何回か使ったあとは仕舞い込んでしまった。
出品されているこのモデルの電池寿命もユニットにより用途が異なるので2ヶ月から3ヶ月、そして1年と幅がある。 但し、外部電源が接続可能なユニット
もあるし、そうでないユニットは充電可能なニッケル水素電池を使えばよいだろう。 電池の消耗対策は同種製品の課題であるが、既存のPanasonic
マモリエの無線センサーはCR2あるいはCR2032型電池を使用して概ね1年の電池寿命となっている。
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家の中の異変をインターネット経由でスマホや携帯電話に知らせてくれるマスプロアンテナの「見張っチャオ」。 外からも家の中を動画で見ることが
出来る。 今回出品されたものは昨年のCEATEC
JAPANで出品されたものと全く同じもの。 1年経っても型番が同じ製品が販売されていると
いうことは、売れていないのか完成度が高い製品であるかのどちらかだが、自分は後者と考えたい。 設定を変えれば愛犬家が留守中に自宅の様子を確認
するには良いかもしれない。 ときどき日記の「2012年10月4日 幕張メッセで開催中の CEATEC JAPAN へ行く」 にも簡単に掲載してあります。
でもストーカーに勝手に設置されたら大変だね。
http://www.maspro.co.jp/new_prod/hs2crc2/index.html
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何とジーンズのWranglerが靴を出品していた。 よく見るとこれらは全て“安全靴”。 つま先の部分に保護用の樹脂または鉄板が入っている。
職人さんも最近はお洒落なのでブランド化も良いと思います。 最もこれらのお洒落なセーフティー・スニーカーは既に販売されていて、私もガレージ作業のとき
に国内ブランドの赤いヤツを使っています。
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DIYマニアにとって感動モノがコレ! リョービ電動工具 レーザー墨出器です。 例えばデッキを組むときに水平と垂直を正しく測定しないと歪が出たり、
ガタがでたり、いい加減に組むと片側に加重が偏って倒壊の恐れがあります。 私はホムセンで購入した長いビニールチューブに水を入れ、水位を利用して
各柱間の水平を取りましたが結構大変。 垂直は重りを糸で吊るして取りました。 しかし、この墨出器を使うと凄い!細くて鮮明なレーザー光が周囲
360度に亘りハッキリと水平線を照らしてくれます。 その精度は±1mm/10mと素晴らしいです。 もちろん垂直線も出せます。
しかも、てっぺんにある水準器で本体の傾きを大まかな許容範囲に収めておけば、本体の中の振り子が垂直と水平を自動的に出してくれます。
風呂場のリフォームのときにも職人さんが水傾斜を付ける際に使っていました。 自分で使う機会は少ないけれど、何だか欲しくなる逸品です。
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中年のオジサン達が集まっていたのがこのコーナー。 多分、車のワックスのコーナーと思いますが、この会場で唯一のセクシーコスチュームのオネーサンが
さいころゲームで遊んでくれます。 念の為、写真をパチリ。 私は気恥ずかしい感じがして直ぐに移動しました。
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屋内の電気配線に多用されているVVFケーブル(Fケーブル:2重被覆された電線)の外被を剥く際に使用するワイヤストリッパー。
ナイフで外皮を剥く際に注意しないと芯線の被覆までキズを付けてしまって、キラリと中の銅線が見えてしまうことが多い。 これは駄目。
このツールを使うと、安心して被覆を剥くことが出来る。 時間的制約が多い電気工事士の試験の際にも多用されているそうだ。
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家の基礎や、外壁コンクリートは新築の際には美しいが、経年変化に伴いカビがこびり付いたり、エフロエッセンス(白華現象:コンクリート中の可溶成分
が水分の移動によりコンクリート表面に移動して流れ出す)が発生し、酷くなるとコンクリートのひび割れや剥がれが発生してしまう。
この塗料は、写真左側の溶剤で表面のカビや汚れを落とし、右側の塗料で表面を保護する。 特に海沿いの地区ではエフロエッセンスが発生すると潮風に
よる影響で中の鉄筋の錆びが発生しやすいのでお勧めしたいセットである。 次回の外壁塗装の際には是非共使ってみたいと思います。
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何故かDIYショーに軽キャンパー。 このTENTMUSHI T-po は軽自動車にも関わらず、内部の構造は本格キャンパーと同様の構造を確保している。
即ち、移動中でもしっかりとユーティリティスペースが確保されるので、長距離で一休みとか運転交代をしても後ろのスペースでゆっくりと休養できるのだ。
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運転席から後ろをみたところ。 ここでゆっくり出来ます。
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後部から運転席方向を見たところ。 テーブルを畳んでベッドにしても良いかも。 メーカーのウエブサイトは下記URLです。
http://catalog.vs-mikami.com/index.php?%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%88%E3%82%80%E3%81%97T-Po
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さてお待ちかねの自転車ネタ・・・と言えどもホンの少し。 台湾出展社のブースに展示されていたご存知STRIDA。 折り畳み寸法が小さく、かつ
作業も楽なので結構人気車種です。 でもホイールが小さいのと目立ちすぎるユニークなデザインは私には一寸・・・。
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これがパンフレット。 詳細を見たい方は下記URLをクリックして下さい。
http://www.gsglobal.co.jp/bike/STRIDA/
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吊るしてあるのは赤い樹脂で保護されたフック。 ここは自転車コーナーではなく、アルミサッシのメーカーです。 何でも自転車を室内に保管するのに
商品開発しているとか・・ホントかどうかは分かりませんが、結構使えそうでした。
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グリース、潤滑油で有名な株式会社エーゼット。 ホームセンターのグリス類は殆どエーゼット社製です。 最近は自転車用の油脂を販売していて
性能の優れた高級チェーンオイルもラインナップされている。 そこで見つけたのがこの超ミニタイプのグリースガン。 先が細いのでハブ、ボトムブラケット等
のベアリングをグリスアップする際に便利そうだ。 但し、専用の容器をねじ込む方式なのでシマノのデュラグリスとかフィニッシュラインのセラミック
グリースを
使う際には専用容器に移し替える作業が必要だ。 今回、ブースであれこれ質問していたら、本来は販売出来ないのだが・・と言いつつ展示用の空容器
をオマケに付けて販売してくれた。 値段は結構リーゾナブルでガンの定価は600円でした。
エーゼット社の自転車油脂は下記URLを参照して下さい。
https://www.az-oil.jp/azo201.cgi?buncd=235&bunnm=8EA9935D8ED48352815B8369815B
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先に記載の通り、今回のDIY Home Centerショーはテクノロジー的にはあまり目新しい出展がなかったが、女性とか高齢者等、今までDIYに関心の
無かった層にアピールする戦略が功を奏したのか結構盛況でした。
一方、台湾、香港からの出展ブースの盛況に比べて、中国本土、韓国からの出展ブースはガラガラで現在の国際情勢を象徴する様な印象でした。
やはり、日本の商社、製造メーカーが間に入らないと、これらの国との直接取引はイメージ的にネガティブで成立しないんでしょうね。
大手販社、スーパー等のPB(Private Brand)ではかなりの取引量があるのでしょうけど・・・。
本来は、裏道のブースにこそパクリも含めて面白い商品があるのですが・・・。 何とかして欲しいものです。