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収穫の秋。 今の季節は農業従事者にとっての繁忙期です。 我々のセミナーでも先週に続いてサツマイモの収穫、そして1回目の424日に

定植した里芋の収穫が待っています。 しかし、収穫作業も実際に行なってみると大変な重労働です。

普段は、お金を出して手に入れている収穫物も実際の現場の大変な苦労のお陰で手に入れることが出来るのだと改めて思い知らされました。

これからは若年層の農業人口が激減するとのことで老人達が出来る限り頑張るのでしょうが、それも時間の問題。 日本の将来の食糧需給に

不安を感じてしまった昨今です。

今日も755分に自宅を出発、840分に現地に到着。 御成街道鷹の台で少々渋滞はありましたが所要時間はいつもの通り約45分間でした。

本日の作業ですが、 (1)5週間前に種蒔きした大根の間引き。 (2)サツマイモの収穫。 (3) 里芋の一部収穫です。

 

 

  左図:体験プログラム スケジュール

下表:品種ごとの植え付け、収穫タイミング

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇作物の成長具合◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

写真(1)の里芋は秋になって気温が低下して来た為か葉の勢いが何となく失われて来た感じです。 今日はこの内の一部、一畝分の収穫を行ないます。

写真(2)のサツマイモもは前回に約半分を収穫しましたが残りの分も相変わらずツルが伸び放題ですが順調です。 今日は1畝分を収穫して参加者に配布

の予定です。

写真(3)のピーナッツも順調です。 今日は特に作業の予定はありません。 他の畑では既に「ぼっち」を組んでいますが、我々の畑は種蒔きのタイミングが

    626日と遅かったので、もう少し待たなければいけないそうです。

  

      

(1)                                                   (2)                                        (3)      

 

 

写真(4)の手前は4週間前に撒いた「献夏37号大根」。 奥は 「献夏青首大根」です。 今日は間引き作業を行ないます。

写真(5)7週間前に種を蒔き直したニンジン畑です。 雨のタイミングが良くなかったので、かなりの範囲で芽が出ず、あまり順調とは思えません。

     自然相手の仕事は難しいものです。

   

(4)                                                    (5)                                     

 

 

 

◇◇本日の作業◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

(6)まずは朝のブリーフィングを行ないます。 今日も班に分かれて大根の間引き、サツマイモの一部収穫、そして里芋の一部収穫を行ないます。

いつものラヂオ体操で元気良くスタートです。 

 

(7) 828日に種蒔きした「献夏青首大根」は大きく成長し、もう白い根が顔を出しています。 この部分が日光に当たると青く(緑に)なると思われます。

今回間引き作業を行なうのはこの畝では無く、2週間後の911日に隣の畝で種蒔きした「献夏37号大根」の方です。 

間引いた大根は小さくても煮付け等で食べられるので前回と同様に皆で分けて持ち帰ります。 

 

(8) 講師の方が機械で大根畑の土寄せ作業を行なっています。 機械の操作を間違えると大変なことになるので、我々には手が出せません。

     

(6)                                                          (7)                                        (8) 

 

 

(9) 土寄せ作業が終わった大根畑です。 土寄せは培土とも呼ばれ、作物の株ぎわに畝(うね)の間の土を盛り上げる作業を指します。株の倒伏防止、

除草、無効分げつの抑制、排水、土壌通気に役立ち,根や地下茎の発育促進などに効果があるそうです。

 

(10) さて、長い間お待たせの里芋の収穫です。 今日は2穴マルチで一列(2ベッド)分の茎を引き抜きます。 茎を抜く人、抜いた後の穴に残って

   いる芋を手で掘り出す人、芋の付いた茎を作業スペースまで運ぶ人、マルチのビニールを片付ける人、その後をスコップで掘り起こして残った芋を

   探す人、茎に付いた子芋をむしり取る人、全ての流れが誰の指示も無くスムーズに運んでいます。 流石に年長者の集団ですね。

 

(11) 里芋の茎を抜くのには結構 力が必要です。 中腰のまま腕力で思い切り抜くと腰を痛めるかもしれません。 茎の下には大きな親芋が付いていて、

子芋(食用にする部分)は親芋の周りに付いているので、引っ張ると表面の土が盛り上がって来て土ごと根が抜ける感じです。 

私は、相撲の四股を踏む様な形で膝を曲げ、両肘を太ももの上に乗せ、そこを支点にして「エイヤッ」と引き抜く方法をとりました。 何せ私はメンバー

の中では、まだまだ若手なので力仕事は引き受けない訳には行きません。

写真は引き抜いた根ですが、土が沢山付いているので芋の付き具合が良く分りません。 これを作業スペースに持ち込んで、親芋と子芋を分離します。

この茎を運ぶのはまた大変な作業です。 そうそう、里芋の茎(ずいき)から出る汁が服に付くと、アクで服が汚れてしまい黒いシミになります。

このシミは洗っても落ちませんので注意が必要です。

      

(9)                                                         (10)                                        (11) 

 

 

(12) こちらは、茎から子芋を分けている作業。 慣れた人が担当しています。 左側は子芋を取り去った茎と親芋。 親芋は固くて美味しくないので

   廃棄します。 私は、この親芋を二株程戴きました。 水盤の上に置くと新芽とツルが伸びて来て観賞用にうって付けです。

 

(13)親芋と茎を拡大して撮りました。 食用難の時代であれば、当然親芋も食用にします。

 

(14) この写真は別のグループがサツマイモを収穫した跡地の様子です。 作業方法は先週紹介したものと同じなので、今回は割愛します。

 

   

(12)                                                    (13)                                        (14) 

 

 

(15)今日の収穫を皆で分配する為に、一所懸命働いている人がいます。 皆さん、自分が行なうべき仕事を自分で探し出して全体がスムーズに

連動するように仕事をしてくれるんです。 人生、社会の中で長く生きていると気配りと云うか、バランス感覚が素晴らしいですね。 

高齢者と云えども確実に人生の蓄積と機知を生かして自分を役に立て様と行動しています。 この点も今回のセミナーで得た大きな収穫です。

(15)                  

 

 

 

 これで今日の作業は終了です 

これからは秋の収穫作業が続きます。 次回も採れたての里芋とサツマイモにありつけそうです。 この富田農村都市交流センターでは近隣農家が

持ち込んだ大きくてホッカリした栗も販売しています。 今週末はコスモス祭りも開催されるそうなので、家族で訪問されることをお勧めします。

 

(16) センター内の農地も収穫作業が進み、落花生の「ぼっち」が沢山現われて来ました。 これから残り二ヵ月しかありませんが、出来るだけ沢山の経験を

して、このときどき日記にメモし、将来の自活農園に備えたいと思っています。 

 

(17) さて、帰り道の道中に、最近アップルストアからダウンロードした運転診断を行なってみました。 iPhoneの磁石、傾斜計、GPSと地図を使って運転操作

を診断します。  私の結果は“A”ですが、急加速、急減速(両方共に行なっていない)そしてカーブ走行時のスピードが速いので減点だそうです。

でも・・・殆ど前の車と一緒に安全運転していたので、そんな訳は無い筈だけど・・・。

 

    

(16)                                                      (17)             

 

以上