10年に一度の大型台風と予告された台風26号が本日の早朝にかけて銚子沖40Km を北上し、千葉市内でも309.0mm

降雨が観測されて観測史上最大の大雨であったと報じられました。 

事実、この大型台風により伊豆大島でも土砂崩れによる死者、多数の行方不明者が未だに発見されていない大きな被害をもたらしています。

その他、関東地方全域に亘り、大きな被害が報道されています。 犠牲者の方々の冥福を謹んでお祈り致します。

さて、我が家の周辺では過去にも大雨で国道14号が冠水し、車が通行止めになるだけでなく国道沿いのお宅、事業所までも国道から

溢れた水による冠水被害が何度か発生しています。 今回は台風通過時刻が干潮時刻に近いので、黒砂水路の水面が低くなってポンプ排水

がうまく機能して冠水被害は出ないと思っていたところ・・・・・・・。

 

    

 

(以下のサムネール画像をクリックすると拡大します)

 

 

朝のニュースで千葉市稲毛区稲毛の一部地域に避難勧告が出ていると報道があった。 そんなに凄い雨が降ったのかと思い、外を見てみると

何やら坂の下の方に車が何台か止まっていて若いドライバーと思われる人がずぶぬれになりながら携帯電話で何か話をしている。風も凄く強い。

 

午前7時40 分頃の黒砂地域】  ←クリックするとポイントされた地図を参照できます。

(1) 雨支度をして外に出てみると、何と国道14号が川の様に冠水している。 長靴でも膝上に来る位の深さだ。 別の道から国道に出てみる。

(2) 何台かの車が道の真中でストップしている。 人が乗っているがエンジンストップしていて動けないのか高台に避難も出来ない様だ。

(3) 国道14号下り車線の千葉方向を見ると、作業員の方の膝上まで水位が上がっている。

 

  

(1)                                                                  (2)                                                        (3)

 

 

(4) 国道14号下り車線の東京方向を見ると、黒砂陸橋の東京側は、冠水が少ないか冠水していない様だ。 どうやら冠水しているのは

黒砂陸橋から千葉方面への300m位の区間らしい。 以前から冠水を繰り返している地域だ。

 

(5) ふと、黒砂陸橋下を見ると、車が一台冠水のため動けなくなっていて、オーナーらしい人が呆然と佇んでいる。

 

(6) 自分の本来の目的である裏道の危険な箇所の点検、投げ捨てられた壊れたビニール傘の撤去、風で吹き飛びそうな看板や危険物を片付

けながら先程の車の場所へ行ってみると、オーナーの方が 「国道14号の冠水がひどいので左折して高台へ逃げようと思って、左折したとたん

に水が深くなってエンストしてしまった。 水がどんどん車内に入って来て逃げたけどその時はタイヤが見えない位だったんですよー。」 と憤慨して

いました。  

  

(4)                                                                 (5)                                                        (6)

 

 

【午前900 分頃の黒砂地域】 

(7) ようやく水が引きました。 しかし国道は、まだ通行止めのままです。

 

(8) 理由はこれです。 京成みどり台方向から下りて来た道と、国道14号との交差点の路面の一部が盛り上がって剥がれたとの事で

補修作業を行なっています。 この路面は堅いコンクリートの上に透水性アスファルトを舗装したもので、舗装の厚さは20cm位ですが

水圧で盛り上がってしまったのでしょうか?

 

(9) 良く見ると、下りて来た道の交差点境界部分も盛り上がって段差が出来ています。 この道のもっと上の部分は昨年の1017日の

大雨の際にも下水管が詰まって大変なことになった場所です。 (去年の記録はこちらをクリック)

やはり、最近の工事(国道14号直下の下水管工事、新港横戸町線の新設工事に伴い国道に流れ込む雨水量の増加、および新港横戸町線

地下道部分の排水ポンプ場新設)に伴って下水量が大幅に増加したのではないか?と疑いたくなる。

 

  

(7)                                                                 (8)                                                        (9)

 

 

(10)黄色い枠内は先程の写真(6)で車が水没していた場所だ。 すっかり水が引いて、車も上の方に移動してある。

良く見ると黄色い枠内は、他の路面に比べると低くなっている。 これは明らかに設計ミスだ。 通常はあり得ない道路冠水を

避けるために高台に逃げようとしたら、余計に深い場所に浸かってエンストしてしまったとは気の毒で仕方がない。

道路を修理するか、一定以上の冠水になると警告する仕組みが出来ないものか?

 

(11)水没した場所からは何だか得体の知れない泡を立てながら水が湧き出ている様だ。 繰り返すが、この場所は明らかに

設計ミスである。 理由@上記(10)の通り。 理由A左折した角から数メートルは極めて狭く、自転車レーンもその部分だけ

途切れている。 あまりにも狭いので道路工事の説明会で「車を通さない道なのか?」と市役所の担当に確認したことがあるが

「車道である」と聞いてあきれた覚えがある。 その時は既に頑丈な橋梁と壁が完成していてどうにもならない状況でした。

 

(12)気の毒な車その2。車が大好きな礼儀但しい青年の車も国道14号を走行中に冠水路面に突っ込み、エンジンが停止して

立ち往生している間に増水してラジエーターグリルの上の部分にまで水に浸かってしまった。 勿論、車内は水だらけ、レカロの

バケットシートも水でぐちゃぐちゃ。 牽引ロープとかジャッキを貸して移動のお手伝いをしました。

そんなに深く水が溜まる場所なんて国道14号の下り線には無いと思うのだが、現実はそうなのだ。

その他にもレッカー移動している車を沢山見かけました。 水没の全責任をドライバーに課すのは気の毒で仕方がない。

  

(10)                                                               (11)                                                    (12)

 

 

(13)それでは何故道路が冠水してしまうのだろうか?  最近の舗装は、透水性アスファルト舗装を多用しており、騒音低下、通気性のある

   性質を利用して残留水分を蒸発させて路面の温度上昇を減少させる効果が期待出来るそうだ。 従って、雨水の相当の量は舗装面

   下を流れている。 しかし、この国道14号の舗装は豪雨対策として、前述の効果が間に合わない場合はグレーチングを通して排水を

   行なう様に設計されている。 

   尚、黒砂陸橋の北側の新港横戸町線の地下部分はかなり低いが、朝740分頃の状況では全く冠水していなかった。

   これは、同線の工事に伴い新設されたポンプ場の排水機能が充分であることを証明している。

   それでは、その排水された雨水は何処へ行くのか? 一部はポンプ場内の貯水槽へ貯められるがそれ以外の水は国道14号下の

下水道へ流しているのか?? それで下水管の能力オーバーで国道14号が冠水してしまったのか? 

以前から国道14号上り線側にある「千葉市黒砂ポンプ場」との関係はどうなのか?  要調査項目です。

 

(14)グレーチングの下の雨水枡内には、前述の透水性アスファルト舗装下から流れて来る水を排水するエンビ製パイプが接続されている。

 

(15)更に路肩部分には雨水が直接下水道に流れ込むスリットが設けられていて、下水管に最大限の効率で雨水を流し込む構造となって

   いる。 殆ど完璧な構造である。 従って、冠水するのは下水管自体の処理水量を超えているのか、水傾斜が取れていないことが考え

   られる。 先の道路工事以降に一部区間での道路冠水が多くなったのは、この下水管の容量と水傾斜の両方に問題がある可能性が大だ。

  

(13)                                                               (14)                                                    (15)

 

 

(16)国道14号の他の部分に冠水が無いので、通行止めの道路の中央に出て千葉方向への水平を見てみる。

   写真では判らないが、僅かに傾斜している様に見える。

(17)次に東京方面を見てみる。 工事車両がいるので良く判らないが、やはり傾斜していて撮影地点が低くなっている様に見える。

これでは、国道工事事務所に提出する証拠写真にはならないと思われる。 (でも測定して下さい)

  

                      (16)                                                              (17)

 

 

 

午前9時00 分頃の幸町側冠水地域】    ←クリックすると地図を参照できます。

 

(18)こちらは国道14号の上り線側の舗装です。 下り線と同様に透水性アスファルト舗装の様に見えます。

   路肩にはグレーチングがあり、相当量の雨水が流れ込んだ様で落ち葉、ゴミですっかり詰まっています。 これは上り線も冠水したことを

   物語っています。 正面のマンホール横にある木の棒は危険なので除けておけって?  信号が赤の時にちゃんと除去しました。 

 

(19)上り線側には下り線にあったような、路肩部分と舗装部分の排水スリットがありません。 下り線のほうが路面からの排水性能が優れています。

 

(20)上り線側から黒砂陸橋下の国道14号を眺めると、明らかに道路中央部が高く、上り線、下り線ともに低くなっています。

       この道路中央部分が高くなっていることによる問題点は下記2点です。

@   項目(10)の説明と重複するが、14号下り車線の左側は登り坂、右側は交差点中央部の盛り土により、大雨が降ると水の逃げ場が

無くなって下り通行車線が川の様な状態になってしまう。

A   新港横戸町線から国道14号線を千葉市内方向に右折する際に、道路中央部が高いので乗用車では路面に書いた右折レーンの

案内矢印が見えない。 特に初めての通行者は戸惑ってしまうので、安全面からも何らかの対応が必要と考えます。

  

(18)                                                            (19)                                                     (20)

 

 

(21)幸町側の国道14号線もかなり冠水した痕跡があります。 歩道橋の中ほど50cm位の所に浮遊したゴミが付着しています。

  車による波でここまで押し上げられた可能性がありますが、車道路面からは60cm以上はあるでしょう。

  そうすると、近くを流れる黒砂水路に何故流れ込まなかったのでしょうか? この時間帯は干潮なので台風で海面が押し上げられた

  としても不思議です。 加えて、至近距離の千葉市黒砂ポンプ場は稼動させていなかったのでしょうか?

  やはり、設計ミスか人災の様な感じがしてなりません。 例え観測史上最大の大雨だったとしても、この区間だけ何故何回も冠水を

  繰り返すのでしょうか?

(21)                                                  

 

 

1017日 追記】

(22) 所用で黒砂陸橋横の黒砂ポンプ場とすぐ脇の黒砂水路の前を通る機会があったので、水路の様子を眺めてみた。

すると・・・写真の通り水路の水面が上昇した気配が無い。水路の壁面から生えた樹木の葉も綺麗だし、水路壁面に泥水で汚れた痕跡が無い。

と云うことは、「国道14号では冠水した水が黒砂水路に流れ込んでいなかった」ことが明らかだ。

道路からの雨水排出管はその様な構造になっていないのか疑問が残る。

 

(23)冠水地域のすぐ前にあり、黒砂水路の隣に位置する黒砂ポンプ場は現在機能しているのだろうか?

   外から見ると分電版の緑ランプが点灯している様に見えるが、何のインジケーターだか分らない。 多分、今でも機能しているのかも知れない。

 

   

               (22)                                                             (23)

 

 

以上