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3週間振りに富田町農業体験へ参加してきました。 今日の予定はボッチから落花生の実を取り出す作業、サツマイモ、

大根そして成長の遅かった人参の一部を収穫します。 今日は沢山のお土産を持って帰れそうです。

755分に自宅を出発、835分に現地に到着。 御成街道経由で所要時間は丁度40分でした。

 

01_Introduction  左図:体験プログラム スケジュール

下表:品種ごとの植え付け、収穫タイミング

02_Schedule

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇作物の成長具合◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

写真(1)の里芋は何ということだ! すっかり枯れてしまっている。 霜が降りた為に葉が枯れたと言うが今の気温で霜が降りるとは思えない。

でも朝方は気温が6℃位に下がるので芋を守る為に自ら葉を枯らしてしまったと思われる。 従って土中の芋はまだ大丈夫だろう。

 

写真(2)の大根は流石に冬の作物だけあって元気が良い。 今日も沢山の大根を持ち帰れそうだ。 

 

写真(3)のサツマイモも里芋と同様、あんなに勢いがあった葉がすっかり枯れている。 これも大丈夫! 今日は全てのサツマイモを掘り起こして持ち帰ります。

     

        

(1)                                           (2)                                         (3) 

 

 

写真(4)3週間前に積み上げた落花生の「ぼっち」です。 風にも耐えてしっかり立っていますが雨も降ったので本当に乾燥しているのか心配です。

 

写真(5)はニンジン。 青々した葉が大きく育ちましたが、まだ生育不足の感じがします。

 

     

(4)                                               (5)               

 

 

 

◇◇本日の作業◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

(6) 今日の予定です。 私の所属する第1班はサツマイモ4畝分の収穫を行ないます。 落花生の「コキ」とは枝から実を取り出す作業です。

 

(7) サツマイモの収穫の前に、枯れた芋ツルとマルチ(ビニールシート)を取り去ります。 925日にも収穫を行ないましたが、その時は葉の勢いが良くて

撤去が大変でした。 今回は畝の周りの土が固くなっているのでマルチが切れてしまい剥がすのが大変です。 

 

(8) それでも元気な中高年の男達が頑張って短時間でマルチの撤去作業が終了。 この畝の盛り上がりが無ければ芋掘り作業は本当に大変です。

 

    

(6)                                               (7)                                        (8) 

 

 

 

( 9) 茎の間の土を崩してツルを切らない様にしながら芋を掘り出します。 一部は野ねずみの被害に遭いましたが、殆どは良好な状態でした。

 

(10)人数が多いのでとにかく作業は早い。 開始から20分位で全ての芋を掘り出してしまいました。 芋のツルは土の上で暫らく乾燥させるそうです。

 

(11) さて、ボッチが待っています。 これから「コキ」作業を開始します。 落花生の実を分離するのは人手では大変なので機械を使います。

 

      

(9)                                               (10)                                        (11) 

 

 

 

(12) ボッチの頭に被せてあるシートを外して乾燥状態を調べます。 雨も降ったのに予想に反してカリカリに乾燥しています。 先人から伝えられた農業の

方法は本当に素晴らしいですね。

 

(13) ボッチを崩して機械を置いてある場所に移動します。 乾燥していて凄い土ぼこりです。 皆さん、マスクをしていないけど必須です。

 

(14) 機械に落花生の付いた枝をどんどん放り込みます。 危険なので慣れた人が作業を行ないます。 投入口は風上、出口は必ず風下にしないと

    ホコリがヒドくてとんでも無いことになります。

 

   

(12)                                               (13)                                        (14) 

 

 

 

(15) 機械の出口から落花生を分離した枯れ枝が粉の様に飛んできます。 落花生の実は緑色のザルの上にポトポトと落ちて来ます。 

 

(16) 枯れ枝は使い道が無いので、その場で燃やしてしまいます。 農作業では結構畑の上で余分な枝葉を燃やしてしまうので、畑にたなびく煙は秋の風物詩

と言えそうですが、本当は燃やしてはいけないそうです。 ひょっとして千葉県のPM2.5濃度が高いのは中国からでは無くて、畑の煙かもしれません。

 

(17) 湿気を防ぐ為にボッチの土台に撒いた籾殻ですが、驚くほど乾燥しています。 土の上なのに何故こんなに乾燥しているのかとても不思議な感じです。

 

       

(15)                                               (16)                                         (17) 

 

 

 

(18) 機械から吐き出された落花生の実ですが、これで収穫が終わったと思うと大間違い。 大変な作業が待ち受けています。

 

(19)ボッチのてっぺんのカバーに使ったブルーシートを地面に敷き詰め、先の落花生をここにザザッと広げます。 そうです、ここで選別作業を行ないます。

取り出した落花生は全てが良い状態ではありません。 総員出動の人海戦術で選別作業を行ないます。 単純で長く続く、私には苦手な作業です。

 

(20) 中央に置いた右側の2個はベージュ色をしていて良品、左側2個は茶色に変色した不良品です。 茶色のものは、来年の種やピーナッツバター

に使えるので、持ち帰る人も沢山いました。 選別後の落花生は来週に炒り作業を行ないますので、そこで完成となります。

 

       

(18)                                               (19)                                       (20)

 

 

 

(21)落花生の選別は本当に人海戦術です。 中高年のジジババ(失礼)が仲良く肩を寄せて黙々と作業をしている姿は微笑ましいものです。

   皆さんの現役時代の話を聞いたら、きっと凄い人ばかりなんだろうなーと想像してしまいます。

 

(22)人参畑にトラクターが入って収穫が始まりました。 本来は人間の手で収穫を行なうのですが、それでは間に合わないので今日は機械を使います。

 

(23)後ろから見てビックリ。 トラクターの後ろから人参が次々に飛び出して来ます。 人参は全く傷んでいません。

 

     

(21)                                               (22)                                       (23)

 

 

 

(24)こんな感じで畝の上に人参が並んでいます。 我々はそれを拾うだけです。 現在はこの程度の機械化ですが今後は若い人が競って農業に就業

する様なインフラ作りが大切だなと思いつつ人参を拾って行きます。 即ち爺ちゃん婆ちゃんの小規模農業から、機械化しても高収益が実現できる

レベルの大規模農場を増加させる農政とは?です。 多分、農水省だけの力では出来ないでしょう。 小規模農地の地権者達がそれらを大規模

農園を作る為に供出できる様に税制も含めた包括的な仕組作りを行なわないと、日本の農業は将来崩壊してしまうのでしょうね。

 

(25)一輪車に載せて皆の待つ広場に運びます。 今までの生活では味わえない収穫の喜びを感じます。 多分、これは経験者じゃないと分らない

と思います。

 

    

(24)                                               (25)                               

 

 

 

 

 これで今日の作業は終了です 

今日は一人あたり4本の大根、8個くらいのサツマイモ、小さいけど沢山の人参がお土産です。 早速、煮物でいただきましたが、みずみずしくて

美味しかったです。

 

                

 

 

さて、楽しい農園作業も残りあと2回。 来週は任意参加者が集まって落花生の炒り作業を行ないます。

 

 

 

以上