昨年に続き、今年も幕張メッセで開催されている日本キャンピングカーショー2014 に行ってきました。 内容的には殆ど昨年と同じと感じたので
この日記を書く必要も無いと思ったのですが、やはり世の中の変化を敏感に感じて自らの商品に取り入れるビルダー達のセンスと行動力に敬意を
表してメモを残すことにしました。
【今年の What’s new】
@ 2月7日と10日は何と60歳以上は入場無料。(800円⇒0円)
A 廉価になってきた太陽光パネルを活用したキャンパーや大型バッテリを搭載して家電製品が使用できる電気エネルギー充実キャンパーが増加。
B 家族型キャンパーから定年後の夫婦をターゲットにした「ゆったりレイアウトキャンパー」や「軽キャンパー」の展示台数が増えてきた。
(下のサムネール画像をクリックすると拡大します)
(1) 今年は無料招待者の為のチケットブースが用意されている。 ここで身分証明書を提示し、60歳以上であることが確認できると800円の
チケットを無料でゲット出来る。 但し、2月7日と10日だけの限定サービスだ。 やっぱりOver 60’s はターゲットとして重要視されているのだ。
(2) 入場すると昨年と同様に沢山のキャンパーが華々しく並んでいて期待感が高まります。
(3) まずは、伝統的なトレーラータイプのキャンパーに向かう。 これでも車幅は2m以上ある。 快適なので普段は書斎に使う人も多い様だ。
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(4) トレーラータイプ キャンパーの中は広々ゆったりとしていて、生活空間として十分だ。
(5) ベッドも広い。何といっても車を止めれば、すぐにキッチンで食事の支度が出来て、いつでもベッドで体を休めることが出来るのがメリット。
特にトレーラータイプは自動車としての機器スペースが無いのでその分生活スペースが広く取れし、トレーラーの連結を外して車だけで
周辺を移動出来るのも素晴らしい。 特にアメリカでは専用のキャンプ場が発達しているのでこの様な使い方が多いらしい。
(6) これは別のバンコンタイプだが、オートバイがゆったりと収納出来る。 キャンパーを拠点にして周辺に出かけたり買い物を楽しむには便利。
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(7) これも別のキャブコンタイプだが自転車を収納した例。ロードバイクを輪行バッグに入れれば4台は楽に積み込めそう。
(8) 最近、プロパンガスボンベを積んでいるキャンパーを見かけなくなったが、どうやら誰かが間違った使い方をして爆発事故が発生したとのことで
経済産業省の指導でガスの充填が難しくなったらしい。 そうでなくてもガスの補充サービスを受ける場所が少ないので面倒そうだ。
そこで代替エネルギーとして灯油やカセットガス、大型バッテリ、太陽光エネルギー等の使用が出来るか否かがキャンパー販売上の
明暗を分けることになる。
(9) これは海外製品だが何処でも手に入る家庭用カセットガス(ブタン)を16本束ねて、ガスコンロにガスを供給するアダプターだ。
接続アダプターはガス2本分と4本分の2種類が用意されていて、これをカスケード状に3段接続すると16本の構成が可能となる。
安全対策と言えどもカセットガスのボンベでプロパンガスボンベの代用させるのは合理的でないな。 しかも場所を食ってしまう。
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(10)代替エネルギーとして車載ソーラパネルを取り付けたキャンパーが増えてきた。 特に夏には効果が大きいだろう。しかしこの写真のパネルで
最大100W程度の発電量しかないが 停車中に使用するサブバッテリーの充電には充分でしょう。
(11)こちらはEVの本家本元の日産自動車がコンセプトカーとして出品したキャラバンにEV用の充電器とリチウムイオンバッテリを搭載したバンコン。
このバッテリシステムは日産リーフに使われているものと全く同じもの。 説明によると「キャンプに行っても家庭と同じ電化製品を使えるし、普段でも
停電時に家庭に電力を供給できる」と胸を張っていた。 しかし・・キャンプに行って家庭と同じ様な快適な暮らしをしたいのか? 本来の愛好者は
これだけのお金をかけるのならば別の部分に廻したいと思うのは私だけだろうか? 多分、電気を沢山使う営業車に向いていると思うが、それでも
殆どの場合は発電機の方が使い勝手が良いだろうと思ってしまう。 日産自動車にはこの技術を使って革新的なイノベーションを興してくれることを
期待します。
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(12)さて、ここで注目を集めていたのは「ひとりのくるま旅」を前面に打ち出した軽キャンパー。 メーカー説明員のオジサンによると、表向きの宣伝文句
と異なり、本名は「男の一人旅」。コンセプトはかなり自虐的で「奥さんから追い出された元気なシニア男が一人旅をする為に充分なスペースと装備
を備え、ローコストで自由な旅が出来るキャンパーである」とのことです。 他のキャンパーの様に家族とか奥さんの為に便利で快適な装備とスペース
を確保することなぞ全く考えずに、一人の為の機能を凝縮した感じなのだ。 元々男は一人で行動するのであれば最低限の装備があれば良いと思っ
ている人が多い。 そうでなければ、ツエルトにシュラフ、そして最低限の食料と炊事用具を持って冒険をする男なぞ居るはずが無い。
コンセプト的には面白いキャンパーだ。
(13)これが内装です。テレビ、電子レンジ、冷蔵庫、100Wのソーラパネルも装備されています。写真はベッドにした場合で、コンロの下の幅が狭いほうの
マットを外すと広い方のマットがベンチになります。 一人なのでスーパーで惣菜を買っても余ってしまうので冷蔵庫は大きめ、電子レンジでチンすれば
食事を自分で作る手間は不要です。 疲れたらベッドメーキングをしなくても長さが190cmもあるベンチシートに横になれば良いのです。
フルフラットにすれば2人での就寝は可能と思います。 素晴らしいコンセプトですね。 これで基本車両(軽の1BOX)価格+98万円だそうです。
但し、流しとか排水タンクは装備されてないので少しだけ残念。 歯磨きと顔と手くらいは洗いたい。 ビルダーは RINEI(リンエイ)です。
(13-P1,13-P2)この軽キャンパーのパンフレットです。
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(13-P1)
(13-P2)
(14)さて、次に目を引いたのがインディアナ・RV 株式会社ヴィンテ・セッテが出品していたIndy727軽キャブコン型キャンパーです。 軽自動車の枠内に
普通自動車のキャンパー並の装備を取り揃え、ロングドライブの際にもシートアレンジを変えることなくテーブル席でゆっくりと休憩やお弁当等の食事を
とることが出来ます。 石鹸で手を洗ったり、歯を磨いたり、車中泊の場合は流しで顔を洗うことも可能なので家族での使用も快適です。
更に、ベッドをアレンジしても運転席のスペースが確保されているので一人が横になって休み、他の一人が運転を交代して長距離を走ることができるのも
優れていると感じます。 勿論、調理や温水シャワー設備は無いので、ホテルを併用しながらの長期間の旅に向いていると思います。
もう一点優れていると思うのは断熱材です。 写真(17)にサンプルが写っていますが大型キャンパーと同じ分厚いスチレンフォームを用いています。
尚、流し台がセットされているので8ナンバーの軽自動車として登録されます。 写真(14) から (20)がこの Indy727の写真です。
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(17)
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(19)
(20)
(21)別の軽キャンパーの内装です。 特にこの車は後部の開口が大きいので、ここからロードバイクが積み込めそうです。
(22)これも別の軽キャンパーの内装です。 最近は軽い素材が使えるので内装も豪華に仕上げられていて、部分的に見ると、とても軽キャンパー
とは思えません。
(23)最近は「ソーラパネルで充電した電気でテレビや電子レンジが使える」とアピールしているキャンパーが多いです。 しかし、サブバッテリーの容量が
あまり大きくないので長時間の使用は無理と思います。 シャワー使用可能と書いてあっても写真の様に小さなポリタンクから小さな流しで使うシャワー
ヘッドを外に出すレベルで常温水しか使えません。 可能であることと、実際の使用に耐えることの違いをユーザー自身が認識しなければなりません。
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(24)HONDAのブースでは自動車メーカーとして、キャンピングカーや福祉車両へ転換可能なベース車両としての優位性をアピールしていました。
写真はNBOX+と銘打った軽のワンボックス車です。 特に福祉車両として高額な費用をかけて改造しなくても、オプションでアルミスロープや
車椅子を引っ張り上げる手動ウィンチを後から安価に追加できるので、高齢の両親を抱える家庭には最適と思います。
その他、カセットガスボンベで使える発電機や、小型耕運機もかなりの人気を博していました。
(25)アクセサリ・部品販売コーナーも結構人が集まっていました。 普通のカーアクセサリショップでは見られない様な変わった部品やアクセサリを販売して
いて欲しいものばかりでしたが、特に使う予定が無いので心を鬼にしてウィンドウショッピングに徹することにしました。
(26)帰り際に何やら人だかりが・・・それも若い女性ばかり・・と思いきや千葉県内のご当地キャラがズラリ・・・へー成田とか君津にもキャラがいるんだー!
でも誰が何処のキャラだかタスキを読まなきゃ分かんないナー。 とにかく盛大にお見送りをしてくれて有難う!
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以上