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今日は朝から雨ですが大雨では無いので予定通り農業体験教室は開催されました。 帽子を被り、首にはタオルを巻き、上半身

はレインウェア、そして膝下までの長靴を履いて参加しました。 もう本格的な農家のGGスタイルです。

ここ千葉市花見川区三角町の「千葉ふるさと農園」は子供や市民に千葉市の農業の歴史や農産物を紹介する展示館の性格も併せ

持っているので設備は素晴らしく良く、着替え場所や個人用のロッカーが用意されていて、とても便利です。

 

さて、今日の予定はピーナッツ(千葉半立)の種蒔きと、先日植え付けた唐辛子とジャガイモ、そしてカボチャの手入れです。

(1) 集合後に皆で雨の中をぞろぞろと歩いて長屋門をくぐって畑に向かいます。 やはり雨の日は皆さん意気が上がらない様です。

 

(2) 園内は手入れが行き届いてとても美しいです。

 

(3) 422日に植えつけた唐辛子は思ったより育っていません。 講師の方によると例年よりも気温が低くて全般的に生育状況が良く

ないとのことです。

 

  

(1)                                          (2)                                                    (3)

 

 

(4) ジャガイモも所々の葉先部分が黒ずんでいます。 これも気温が低かった影響で虫食いや病気では無いとのことです。

 

(5) えびすカボチャは一見順調そうですが、良く見ると根元が細くなっていて今にも抜けてしまいそうな株が殆どです。

やはり野菜は自宅近くに植えて、毎日手を入れないと駄目と感じました。 この理由は後で説明します。

 

(6) 今日の作業に必要な道具を倉庫から運び出します。 クワ、ロープと土の表面を平らにする「トンボ」と呼ばれる柄付きの板です。

それと、畝を作る為に一定間隔で直線を引く為のゲージも持って行きます。

 

  

(4)                                           (5)                                                  (6)

 

 

(7) ピーナッツを植え付ける畝を作ります。 左側に張ったロープに合わせて一度に6本の線が引けるゲージを引いて行きます。

昨年の富田町農業体験ではマルチシートを畝に張りましたが、今回は使いません。 畝間の幅は60-70cm, 株間は30cm程度

がベストだそうです。 尚、ビーナッツは窒素系の肥料は少なめに押さえ、カルシウム系(石灰)肥料を多く施肥すると良いそうです。

 

(8) これがビーナッツの種です。 煎っていないだけで普通に食べているピーナッツと全く変わりはありません。 昨年の様にカラス除けの赤い

染色や肥料をコーティングすることもしません。 但し、種を植えて芽が出る頃と、落花生の実が土中から盛り上がってはみ出てくる頃は

カラスに荒らされるので注意が必要とのことです。

 

(9) 一度に2粒づつ指の第一関節程度の深さにピーナッツの種を植えて行きます。 そして土をかけ、手の平で軽く表面を押さえます。

 

  

(7)                                            (8)                                                  (9)

 

 

(10)人数が多いので10分もかからずに種蒔き終了! あっけないです。

 

(11)次に唐辛子の手入れをします。 土から上の部分の脇芽を取り除きます。 (ミニトマトと同じ理屈です)写真で見ると結構大胆に

   脇芽の枝葉をちぎり取っています。

 

(12)こんな感じで下の方の脇芽の枝葉を除去します。

 

  

(10)                                            (11)                                                  (12)

 

 

(13)ジャガイモはかなり成育し、伸び放題の感じですが、今回は根から伸びている主茎を3本残して、残りは抜いてしまうことと

唐辛子と同様に脇芽を除去します。

 

(14)余分な茎を抜くときは、埋めた種芋も一緒に抜けないように手の平で土を押さえてから茎を引き抜きます。

 

(15)こんな感じでスッキリとしました。 あとは畝間の土寄せをして終了です。 この後は収穫まで手入れは不要とのことです。

 

  

(13)                                            (14)                                                  (15)

 

 

(16)じゃがいもの土寄せ。 畝間の土を掘り、その土をジャガイモの茎に盛り上げます。 これは、とても大切な作業です。

 

(17)422日に定植したカボチャ畑に移動します。 一畝しか植えませんでしたが、かなりの株が抜けてしまっています。

   定植した直後はプラスチックのドーム状のカバーを被せていましたが、その後にカバーを外してからこの様な状態になったそうです。

    何故でしょうか??

 

(18)これは元気そうな感じですが、実はここにも問題がありました。 実は風が吹くとカボチャの株は風向きの変化によってクルクルと回転

    を始め、最後には根がねじ切れて飛んでしまうそうです。 この株も土との境目の根が細くなってしまい、今にも千切れそうな状態でした。

 

  

(16)                                              (17)                                                  (18)

 

 

(19)取敢えず、唐辛子やジャガイモと同様に脇芽を除去した後に、根の部分に盛り土をし、棒を立てて根が回転しない様に養生

   しました。 それでも、もう遅いようです。 この株も多分駄目でしょう。  農業で生活の糧を得るのは本当に大変なことです。

 少なくとも毎日の見回りは必要ですね。 そして天気予報に合わせて必要な対策を施さねばなりません。

 

(20)この株は前回「あんどん」と呼ばれるカバーを施した株です。 「あんどん」は株の周りに棒を3本から4本立て、そこに底を切って

筒状にカットしたビニール袋を被せる養生方式のことです。 今回は株の周りにあんどんの棒が残っていたので、株が風で回転しな

かった様です。 この方式は見た目が良くないですが、とくにカボチャには絶大な威力がありますね。

 

 

(19)                                              (20)    

 

 

 今日は雨なので実作業は早々に引き上げ、反省会でお茶を飲みながら講師から農業のお話を沢山聞かせて戴きました。

 

以上