(下のサムネール画像をクリックすると拡大します)

 

 

今日は、植え付けや収穫は全くありません。 農業に費やす殆どの時間と労力は「草取りや手入れ」だそうです。 そんな訳で今日は

草取りと、甘長トウガラシの誘引整枝(枝やわき芽の間引き)、そして株元の倒伏対策を行なう予定です。

前回、簡単に千葉市花見川区三角町の「千葉ふるさと農園」の紹介をしましたが、今回パンフレットを戴きましたのでスキャンしたコピー

を掲載しました。 三角町は旧陸軍の『三角原射場』の名前に由来すると語られていますが、地図上でも町の区画が三角形であった

とも言われています。 現在は工業街や廃棄物処理施設が多いので何となく敬遠してしまいますが、以前は広い畑が広がる農村地帯

でもあったそうです。

 

(1) ふるさと農園の入口に設置された案内板です。 この施設の畑自体は狭いのですが、千葉の農業を紹介する為の施設が充実して

います。 駐車場も充実しているので、ついでの時にでも是非お立ち寄り下さい。 昔の農家や水車小屋があったりしてなかなか

雰囲気があります。

 

(2) 千葉市ふるさと農園のパンフレット;農園案内図です。 クリックして詳細を参照して下さい。

 

(3) こちらは「ふるさとの館」の設備紹介です。 会議室も格安で借りられます。 私が所属するサイクリングクラブの会議に使っても良い

かななんて思ったりして・・。

  

(1)                                          (2)                                                    (3)

 

 

(4) さて、前回からの成長具合ですがトウガラシは元気に育っています。 剪定の必要があります。(後述)

 

(5) ジャガイモも元気に茂ってきました。 サツマイモやジャガイモは強くて食糧難の際の主食に最適です。

 

(6) これは513日に種蒔きしたピーナッツです。 あまり茎が出ていません。 やはりカラスにやられた様です。

丸っこい葉がピーナッツですが雑草との区別が付かない程です。 やはり種にカラスが嫌がる赤色のコーティングをした方が良いと

思います。カラスはこの後、ビーナッツの実が出来た頃にもやって来て、土との際に姿を現しているピーナッツの実を食べてしまう

そうです。

  

(4)                                           (5)                                                  (6)

 

 

(7) カボチャは強い風で茎を中心にしてクルクルと廻ってしまって茎が千切れてしまい、2株を残して全滅でした。

その後、講師の方が後植えしてくれて、現在は一畝分のカボチャが育っています。

 

                              (7)

 

 

(8) 今日の作業は草刈から始めます。 但し、ここの雑草の多くは地下に球根を持っているので、手で引っ張ると葉の部分だけ千切れ

てしまうので、鍬を使って雑草を掘り起こしてから除草します。

 

(9) 人手で鍬を使って土を掘り起こすのは結構大変です。 球根の上を切らないように、少し深めに表面の土を浮き上がらせます。

 

(10)こんな感じで雑草を引っ張り出します。 畑の面積が広いので、汗だくになってしまいます。 こんなに苦労してもスーパーマーケット

で売られる野菜の値段は大したことはありません。 やはり、自分にはサラリーマンが合っていたのかなと改めて感じながら作業を進めます。

 

  

(8)                                           (9)                                                  (10)

 

 

(11)これが雑草の球根の部分です。 地上の葉の部分を手で引っ張っただけでは、殆どの球根は残ってしまって数日後には

再度、草がボウボウになってしまうそうです。 この雑草であれば機械で取ってしまえば楽なのでしょうね。 でも今回は

   お勉強なのでそんなことを言ってはいけません。

 

                            (11)

 

 

(12)次は甘長トウガラシの選定作業を行ないます。 トウガラシ、ピーマンは同じ様な手入れの方法だそうです。 成長が早いので

根から上の部分は枝と葉で一杯です。 

 

(13)今回の講師の方は元千葉県庁にお勤めの方で、農業研究関係の人脈が広い様です。 今回の指導資料として安房農業

事務所改良普及課南房総・鋸南グループのフィールドノートを参考資料として戴きました。 この資料は県庁のWeb Site

に掲載されていますが、講師は作成者の了解を戴いてから我々に配布したとのことです。

      http://www.pref.chiba.lg.jp/ninaite/network/field-h24/roya1212.html

 

(14)私が、ここに書くよりも、具体的にわかりやすく説明されていますので、このURLか添付写真を拡大して読んで下さい。

  

  

(12)                                     (13)                                   (14)

 

 

(15) 主な作業は「第一次分枝以下の枝を全て取り除く」ことです。 葉は少々残しておきます。 写真を見ると結構思い切って

    小枝を取り除いて行きます。 脇芽も取り除きます。

 

(16)これが完成形です。 散髪後の様にスッキリしました。 (12)の写真と比べて見て下さい。

 

(17)次に支柱を立てて茎が真直ぐ上に伸びる様に支えます。 この例だと一本のトウガラシに4本の支柱が必要です。 

全部同じ様に支柱を立てると何本の棒が必要なんだろうか?  家庭菜園ではチョットねー。

 

  

(15)                                  (16)                                                  (17)

 

 

(18)そこで我が講師は写真の様な支えを作っています。 まだ実験段階なので効果の程は不明だそうです。

 

(19)これがジャガイモですが、何と実がなっています。 一見トマトの様ですが決して食べてはいけないと注意されました。 

トマトと似ているのは両方ともナス科なので同属のミニトマトに似た実がなるのもあたりまえ・・・ということだそうですが、通常は花が

咲いたらすぐに摘花するそうです。  ジャガイモは親芋で増やすので種では不要なのです。 

 

(20)これも食べてはいけません。 既にジャガイモは沢山出来ていました。 この芋は地上に出ていて日光に当った為に芽が出て来て

います。 そうすると天然毒素 であるソラニンやチャコニンが多く含まれているので決して食べてはいけません。 本来は芋が土の

上に出ない様に土をかける等の管理が必要であるとのことです。 まあ、一ヶ月に一度の体験学習では無理ですね。

 

  

(18)                                  (19)                                                  (20)

 

 

(21)これは面白い写真です。 左側は定植した親芋から茎が出ているのがわかります。 その横は収穫したジャガイモです。 その上側

の茎が何箇所か膨らんで子芋が付いています。 ジャガイモは根っこではなくて茎が変成して出来る作物であることの証拠写真です。

 

(22) 全ての作業が終わって「ふるさとの館」に戻ってくると、そこで新作トマトの味比べをやっていました。 全種類試食して良いと思った

もの2種だけを選び、トマトマークを貼り付けて下さいと依頼されました。 6番は今までのトマト。 1番から5番までが新作

トマトです。 私は何となくサッパリした食感の「2.大安吉日」とメロン風の香りと糖度が高めの「4. 86TYみそら」に投票しました。

 

(23)中間結果では、やはり甘い「4. 86TYみそら」に人気が集まっています。 野菜が甘すぎるのもナンですが、甘い方が売れるのでしょう

かね。 自分から見ると最近のトマトはフルーツみたいに甘すぎます。 トマトはトマトらしく食べて、食後にフルーツを食べれば良いのに。

 

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                      (21)                                  (22)                                                   (23)

 

 

 今回のコースは家庭菜園で自立して野菜作りが出来る様に、こと細かに説明してくれます。 でも情報量が多すぎ

★ 消化出来ない部分も多々ありますが、全体的には参加者を楽しませてくれる気配りを感じさせてくれます。    

 

以上