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今日は今回の体験教室で初めての収穫(唐辛子とジャガイモ)とピーナッツ畑の草取りの予定です。 人数が20人程度なので

分け前は少しだけ多いのではないかと期待が膨らみます。

これからは気温が上がり日照も強いのですが、帽子・長ズボンや長袖のシャツを着ないと日焼けや畑仕事に付き物の蜂、蚊、蟻、

毛虫等に攻撃される可能性が大きいので我慢して着用しなければなりません。 おまけに首にタオルを巻き、長靴を履きます。

もう本格派です。 更にお尻のポケットには小型の保冷ボトルを入れて、いつでも水分補給が出来る様にします。 

特に講習会など行動が制限される場所では水分は身に付けておいた方が良いと思います。

 

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(1) 農園の入口の長屋門を通過すると正面にお花畑が迎えてくれます。 手入れが行き届いて気持ちの良い農園です。

 

(2) 写真(2)は移設された古民家で作業後にはいつも土間でお茶を飲みながら反省会を開いています。 木立に囲まれているので

周りの気温がそれ程上昇しない為か、クーラー不要の涼しい建物です。

 

(3) まず、422日に苗を植えた「伏見甘長唐辛子」の収穫作業を開始します。 今までの手入れと言えば除草と剪定を2

程行なった位で比較的手のかからない品種であると思います。

 

  

 (1)                                          (2)                                                    (3)

 

 

(4) 良く見ると10cm以上の大きな唐辛子が沢山付いています。 虫も付いていないし、今回の講座のポリシーである無農薬で

育てたので、生の味を試してみました。 意外に辛くなくてほんのりと甘みがあり、パリッとした食感でした。

 

(5) 皆で手分けをしての収穫なので10分程度の作業でこんなに沢山収穫できました。 残りは次回に収穫します。

 

(6) 次はジャガイモの収穫です。 3月に講師の方が定植したそうで、本来は6月下旬に収穫するべきとのことです。 今回は

少し遅めの為か、ツルがすっかり病害にやられてしまって残っていません。 でも土中の芋は大丈夫だそうです。

芋の種類は「とうや」「キタアカリ」「はるか」の三種類です。 種類が多いので分別して持って帰るのに苦労しました。

 

  

(4)                                           (5)                                                  (6)

 

 

(7) まず、下草や残った茎を鎌で刈り取ります。 昨年の農業体験の際は葉や茎がしっかりと残っていたので茎を引っこ抜く方法で

収穫しましたが、農業の方法は正解が無いとのことで今回は臨機応変にこの方法で作業を進めます。

 

(8) ジャガイモは盛り上がった畝の上に植えつけていますので鍬を使って土を削ぎ取ると芋がどんどんと現われて来ます。

ジャガイモは茎が変形して出来る作物だけあって、比較的浅いところに分布しています。

 

(9) あとは手で土を掘って行くと、大小取り混ぜてジャガイモが現われてきます。 中には虫が食っているもの、腐っているもの、

土寄せが足りなくて陽に当って緑色に変色しているものがあるので、これらを取り除きます。

緑色に変色した物、芽が出ているものは毒性のあるソラミンやチャコニンが多く含まれているので注意が必要です。

特に家庭菜園などで作られた未熟で小さいジャガイモにその傾向が強いそうです。

また、芋が濡れると腐りやすくなるので、収穫は天気の良い日がお薦めです。 掘った芋は乾燥させて冷暗所に保存すること。

 

  

(7)                                           (8)                                                  (9)

 

 

(10)ミニトマトの様なジャガイモの実も沢山落ちています。 トマトもジャガイモもナス科の植物なので似た部分が多いのですが、ジャガイモ

の実は当然食べられません。

 

(11)収穫作業は種類ごとに分けてどんどん進んで行きます。

 

(12)あまりにも暑いので木陰で休憩を取ります。 その際に講師から説明があったのは像皮病にかかったジャガイモです。 まるでソバカスの

   様な斑点が出ています。 土がアルカリに傾くと発生する病害だそうです。 人間には害がないので食べられますが、他の芋にも感染

   するので早く食べてしまうこと、連作すると病害に弱くなるので連作はしないこと・・・だそうです。

 

  

(10)                                           (11)                                                  (12)

 

 

(13)さて次は落花生の手入れを行います。 種蒔きの時に近くにカラスがいたので気になっていたのですが、案の定誰も居なくなってから

   かなりの種が食われてしまったそうです。 やはり種をカラスの嫌いな赤色に染めたり、畑の隅にバックアップ用の種を蒔いておけば

良かったと思っても遅いですね。 とにかく草ボウボウで成長も心なしか遅いようで少し心配になります。

 

(14)もう黄色い花が咲いています。 この花が受粉すると先が尖った根の様な茎が土に刺さって実を結びます。 この時もカラスがやって

   来るそうです。

 

(15)  皆で丁寧に除草をした後に肥料を蒔きます。 肥料はお馴染みの「エコ化成888」と呼ばれる顆粒状のものです。

成分は窒素・リンサン・カリ・クドと基本的なものが含まれている便利な肥料です。

 

  

(13)                                           (14)                                                  (15)

 

 

(16)肥料を蒔いたあとは、鍬を使って茎の周囲に土寄せをします。 大変重要な作業です。 今日のピーナッツの手入れはこれで

  おしまい。

 

(17)次にかぼちゃ畑に行ってビックリ。 成長は良い様ですが、うどん粉病であちこちの葉が白っぽくなっています。 農薬を使わない

  家庭菜園では仕方が無いそうです。 これを防ぐ為には葉の一枚一枚に薬剤を広げるように散布するそうです。

  でも、ここまでツルが延びているし、農薬は使いたくないのでこのまま様子を見ることにします。

 

(18)良く見ると葉の下に大きなカボチャが沢山ころがっています。 カボチャには雄花と雌花があって雌花が実になります。 雄花は

花粉を出さなくなったら害虫が入り込む入口になってしまうので、すぐに撤花する必要があるそうです。 

「役を終えたら直ちに去る」という鉄則は生物全般に普遍的なことだと思うと何だか寂しくなります。

さて、収穫時期ですが講師が指している部分がコルクの様な色に変色したらOKだそうです。 今回はまだの様で次回のお楽

しみです。

 

  

(16)                                           (17)                                                  (18)

 

 

 

(19)雌花は花の下にボール状の実の元が付いているのでひと目で分ります。 この雌花は子ヅル2本から孫ヅルが2本ずつ計4本の

孫ヅルに咲くので適宜巡回して摘芯する必要があります。 受粉は人工授粉した方が確実とのことです。

 また、根の状態が良くないと受粉した雌花は他の実が成長するのを助ける為に自ら枯れてしまうそうです。 「かぼちゃ野郎」なんて

 悪口がありますが、とんでもない。 かぼちゃは洗練された感覚の持主なのです。

 

(20)他のグループが植えたトウモロコシも順調に育ってきました。 これからはカラスやハクビシン等の野生動物による食害に要注意です。

 

 

(19)                                           (20)                 

 

 

 

 

 収穫した甘長唐辛子を焼いてみました。 居酒屋でも焼き鳥と一緒に出て来ますが、自分で収穫し、採りたてを

★ 食べてみると美味しいもんです。 ジャガイモも茹でて バターを付けるともうそれだけで満足! 天に感謝です。  

 

以上