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前回の体験教室から1ヵ月以上過ぎましたが、今日は8月の体験教室開催の日です。 やはり8月に入ると連日の猛暑なので

屋外での長時間作業は年配者が多いこの教室では細心の注意を払わなければなりません。

今日は「甘長唐辛子」の最後の収穫と片付け、落花生畑の草取り、そしてニンジンの間引きと種の追い撒きの予定です。

 

+++++ まず、畑の様子を観察します +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

 

(1) 千葉市ふるさと農園の顔に位置付けされる「長屋門」から入ると大きな花壇が目の前に広がります。 この暑い日に作業員の方が

手入れをしています。 と思ったら、花壇の手入れを含む千葉市ふるさと農園の管理は指定管理者制度専門業者に業務委託を

している様です。 勿体無いですね。 この様な作業も花壇の手入れ実習として参加者を募集すれば費用も大幅に軽減できるのに

と思ってしまいます。

 

(2) 715日に種まきしたニンジンは、あまり状態が良くありません。 去年の富田町の農業体験では種まき直後の大雨で失敗しま

したが、今年は雨が少なくて乾燥の為に発芽が出来ない種が多い様です。 

 

(3) 同じ畝でも密生している場所と全く発芽していない場所があります。 今日は密生の場所は間引きを行ない、発芽していない場所

には種を追い撒きします。 但し、講師の話によると追い撒きされた種は一般的には育ちが良くないそうです。

 

  

                          (1)                                     (2)                                                    (3)

 

 

(4) 初回の422日に苗を植えつけ、過去に2回収穫した甘長唐辛子の周りには雑草が生い茂っていますが、まだまだ沢山の

実を付けています。 虫も食っていません。 

 

(5) 唐辛子の株を良く見ると、かなりの実が赤くなって しぼれていて、いかにも辛そうです。 でもまだ緑色のつやが美しいものも沢山

あります。 今日は全ての実を収穫して畑のクリーンアップを行ないます。

唐辛子はそれ程沢山食べられませんが、虫も食わず、収穫時期も長いので家庭菜園には最適だと思います。

 

 

(4)                                           (5)      

 

 

(6) 513日に種まきした落花生も順調に育っていますが、周りには雑草がびっしりと生えていてその中に埋もれてしまっている様です。

 

(7)本来は一週間ごとに除草したり、土寄せをしなければならないのですが月に1回の講習では仕方がないですね。

 

 

(6)                                           (7)            

 

 

今日の作業

 

(8)て、最初に甘長唐辛子の収穫を行ないました。(中略) その後に雑草除去も含めて畑をクリーンアップします。 皆で茎を

引っこ抜き、マルチのシートを除去します。 暑い中の作業ですが人数が多いので、あっと言う間に作業終了!

 

(9)土の中には沢山の虫が住んでいます。 マルチシートを取り外すと、蜘蛛やカメムシ達が慌てて走り回っています。 かなりの

種類の虫たちは益虫ですが、カメムシは樹液を吸ってしまうので害虫です。

 

(10)次に落花生畑の草取りを行ないます。 雑草の根と落花生の根が近い場合は引っこ抜かないで、鎌で雑草の茎を切断

しないと落花生ごと抜けてしまいます。 大量に落花生を生産する農家はどうしているのでしょうね。 昨年の富田町の

講習では2週間毎に人海戦術で除草をした覚えがあります。

 

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(8)                                           (9)                                                 (10)

 

 

(11)もう、受粉した花から土の中にツノの様な子房柄が入っています。 写真は、土に刺さった子房柄のサヤが出来始めて豆が

育って来たものです。 まさに名前の通り “落花生”です。

 

(12)流石に人数が多いと作業が早いです。 畑があまり広くないのは事実ですが、一人でやったら一日以上かかりますね。

 

(13) 土寄せは大変重要な作業です。 本当はもっと前にやっていなければならず、もう遅いのですが講習会ということで、講師が

鍬をつかって土寄せの方法と要領をレクチャーしてくれました。

 

   

                       (11)                                           (12)                                               (13)

 

 

(14)ニンジンの新芽はあの特有なギザギザの葉ではありません。 まるで雑草の様な新芽です。 指差しているのがニンジンの新芽。

その周りの立派な芽は雑草です。 早いうちに抜いておきましょう。

 

(15)こんな感じで雑草を抜いておきます。 もう少し育ったら間引きをします。 それだけ歩留まりが悪い野菜なのですね。

 

(16)こちらは順調に育った部分です。 かなり密集しているので茎間が5cm間隔程度になる様に間引きをしなければなりません。

 

  

  (14)                                        (15)                                                  (16)

 

 

(17)これが間引きしたニンジンの新芽です。 一度抜くと他の場所に植えてもダメだそうです。 芽が出ていない場所は種まきから始め

なければならないそうです。 もうオレンジ色がかったニンジンの新芽は捨ててしまいます。

 

(18)芽が出ていない部分は指で溝をつくり、その中に5cm間隔でひと粒づつ種を埋めて行きます。 深さは1cm程度です。

 

(19)種を埋めたら手の平でしっかりと土を押さえます。 さもないと風や散水の際に種が飛び出て来てしまう恐れがあります。

    人海戦術で横一列になって探します。 あったー! 

  

                   (17)                                           (18)                                                  (19)

 

 

(20)再度、スプリンクラーで散水しておきます。 千葉県内にはニンジン畑が沢山ありますが、プロの農家のニンジン畑は綺麗に同じ

大きさのニンジンが等間隔でビッシリと生えています。 やはり農家で生計を立てるには、それなりの経験が必要なのですね。

これからも野菜は自然に感謝しながら大切に戴きましょう。  今日の作業はこれで終わりです。

   

(21)作業が終わると、移築された農家の土間でお茶を飲みながら、今日の作業のおさらいと反省会を行ないます。 講師の川名先生

は大変熱心な方で、今回は素人の家庭菜園で野菜作りをする為のノウハウを懇切丁寧に教えてくれます。

写真は私がいつも座る土間の横にある昔の精米機です。 裏側に長くて平らなベルトで駆動するプーリーがあります。

こどもの頃、お米屋さんでこの精米機でお米を精米しているのをずーっと眺めていたことを思い出しました。

昔は、豆腐屋、肉屋、お米屋、鉄工所その他の店の前で、何をやっているかをボーッと見ていた子供が沢山いたもんです。

 

 (22)これは藁で組んだ米俵。今では30kg単位の紙袋に代わってしまったので、俵を組める人はいなくなってしまいました。

 

  

           (20)                                           (21)                                                  (22)

 

 

(23)カマドもしっかりと使える状態で保存しています。 お釜で炊いたおこげのあるご飯を食べてみたいものです。

 

(24)これば南部鉄器の火消し壷。 昔は残った墨をこの壷に入れて火を消すと同時に、消し炭が出来ることで次回の火起しに使って

いたことを思い出します。(私の場合はキャンプやバーベキューで)。 最近はあまり見かけませんが、バーベキューの時にはとても重宝

します。 南部鉄器(岩鋳)の火消し壷は是非共欲しい逸品ですが、現在は工芸品の域にまで高められているので値段が高くて

とても手が出ません。

 

 

               (23)                                          (24)       

 

 

 講師からのコメントですが、大根を作付けする人は消石灰や肥料を撒いたり、土を寝かせる等の   

★ 準備を今すぐに始めて下さいとのことです。 また、完熟していない堆肥は使ってはいけないそうです。

 

 

以上