(下のサムネール画像をクリックすると拡大します)
現在使用中のクランクセットはパナチタンの細身のフレームに合わせて細いながらも剛性のあるスギノ コスペアで、チェーンリングは
50T-36Tを使用している。 インナーの36Tは使いやすい。 時速30Km以下で市街地を走る時は常時インナーでカセット
スプロケットのトップ側、即ち変速比の差が少ないクローズドレシオの部分が多用できて快適だ。
然しながら、緩斜面のヒルクライムの際にはギアレシオの粗いロー側を多用してしまうし、ファイナルギア比も他のコンパクトクランクを
使っているローディと比べると小さいので激坂では少々苦しい思いをしてしまう。
そんな訳で、数年先に使用するつもりであったインナー34Tへの換装を「今でしょ!」 と予定を大幅に繰り上げて実行することにした。
作業は非常に簡単で30分もあれば終了する程だが、最近は日記のネタ切れなので敢えてこの作業を日記にメモすることにした。
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(1) チェーンリングの固定ボルトは意外と堅く締まっているので、クランクを外す前に5mmのアレンレンチで予め緩めておくことをお勧め
します。 クランクシャフトに付いているのは次のステップでクランクを抜く為に使うコッタレス抜き工具です。
チェーンリングの裏のペーパータオルはチェーンリングから外したチェーンで車体にキズを付けない為の保護です。
(2) コッタレス抜き工具でクランクを外します。 但しクランクシャフトがシマノ
オクタリンクの場合は写真の右上のアダプタ(TL-FC15)を予め
中に入れておかないとクランクが外れません。
(3) クランクが外れました。 アウターギアとインナーギアの位置関係を確認しておきます。 アウターギアにはチェーン脱落防止ピンがあるので、
この位置も確認しておきます。 スギノのギアは表と裏がハッキリしていますが、分りにくい製品もあるので注意して下さい。
(1)
(2)
(3)
(4) ペグスパナ(TL-FC21)を使って裏側のナットが一緒に廻らない様に押さえながら、チェーンリングの固定ボルトを外して行きます。
(5) 34Tと36Tを重ねてみました。 手前が34Tです。 あまり違いませんね。
(6) BBのオクタリンク シャフトをクリーニングしてから
固着防止の目的でグリースを塗っておきます。 デュラグリスは、もったいないので
使いません。
(4)
(5)
(6)
(7) ペグスパナ(TL-FC21)を使って裏側のナットが一緒に廻らない様に押さえながら、チェーンリングの固定ボルトを対角線状
(☆状)にバランス良くある程度まで堅く締め付けます。 尚、ボルトナットの接触面にも固着防止のグリースを塗っておきます。
(8) やはりトルクレンチを使いましょう。 チェーンリングの締め付けトルクの規定は 8 - 10Nmなので 10Nmにセットします。
(9) トルクレンチが「カチン」と音を立てて首が曲がったら締め付け終了です。 次のネジを締め付ける前にトルクレンチの設定を
一旦
0Nmに戻した後、再度10Nmに設定します。 面倒ですがネジを締める度にこの作業を繰り返します。
(7)
(8)
(9)
(10)以降、外した時と逆の作業を行ない、チェーンをかけて作業は終了です。
写真は残念ながら暗くて見えませんが、最後にフロントギアをインナーにセットしてからリアのカセットスプロケットを High から
Lowへシフトしてディレーラーのプーリーとカセットスプロケットが接触しないことを確認します。
目視でも概ね判りますが、接触すると異音が発生します。
(11)同様にフロントギアをアウターにセットしてからリアのカセットスプロケットを High からLowへシフトして、ディレーラーのプーリーと
カセットスプロケットが接触しないことを確認します。 目視でも十分わかると思います。
(12)完成です。 特にディレーラーの調整はしなくても変速の調子は変わりませんでした。 やはりインナーギアが小さくなってしまって
見た目が変な感じがします。 でもこれで普通のコンパクトクランクですよねー。
どっちにしても見た目はノーマルクランクにはかないません。
(10)
(11)
(12)
★★★★ 作業後に試乗してみました。 やはりアウターからインナーにシフトダウンした時の感覚が慣れません。 ギャップが
★★★★
★★★★ 大き過ぎます。 次に近くの5%位の坂を登ってみました。 リアがかなりハイ寄りでもスイスイと快適に登ること ★★★★
★★★★ が出来、変速もクローズドで快適です。 家の前の8%-10%の坂をインナーローで登ってみました。 ★★★★
★★★★ 結構クルクルと廻せます。 やはり坂はコンパクトが楽ですね。 次は市街地走行で確認してみます。 ★★★★
以上