(下のサムネール画像をクリックすると拡大します)

 

前回107日から1ヵ月。 今日は9回目の農業体験教室に出掛けました。 通常の家庭菜園では1ヶ月放置はあり得ませんよね。

尤も何か問題があれば体験教室の担当の方が必要な手入れをしてくれていますが、雑草や害虫対策は間に合いません。

結果的には「手入れをしない家庭農園」のケーススタディなので、これ程、素人の家庭菜園の参考にはなる講座は無いと思います。

(良い意味です)

今日の作業予定はニンジンの収穫と小松菜の手入れだけです。

 

+++++到着が早すぎたので千葉市ふるさと農園内を散歩しました+++++++++++++++++++++++++++++++

 

(1) 近所の中学校から実習生の女生徒5人が今日の体験教室に加わり、何となく賑やかな感じで朝のミーティングが始まりました。

講師は、今回の講座内容とは別に今の時期に行なうべき手入れや、種まきについて講釈してくれます。 自分で家庭菜園をして

いる人にとっては とても役に立つ内容です。

 

(2) ふるさと農園の内部は既に晩秋の雰囲気が漂っていて、古民家の佇まいを引き立てる感じの趣きが何となく感傷的にさせてくれます。

 

(3) 園内の艶やかなツバキの花が目を楽しませてくれます。 今は時期的に大丈夫と思いますがが、この花に茶毒蛾の毛虫が付く時期が

あり、この毒毛に刺されると大変な目に会います。 私は一度被害に会ったので椿や山茶花を見るとトラウマ的に引いてしまいます。

 

   

                          (1)                                            (2)                                                         (3)

 

 

+++++ 次に畑の様子を観察します +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

 

(4) やはりニンジンの畑は雑草に覆われて育ちが良くありません。

 

(5) ところどころのニンジンの茎の先は害虫にやられて葉が付いていません。 それに加えて追い撒きした種の発芽状況もあまり

良くありません。 

 

(6) こちらは1ヵ月前に種まきしてから防虫シートを張ってあった小松菜の畑です。 どう見ても一度全滅して種を撒き直した

としか思えない様な状況です。 何があったのでしょうか?

 

  

                   (4)                                                 (5)                                                         (6)

 

 

 

今日の作業

 

 

(7)まずはニンジンの収穫です。 前回は間引きと一部の収穫を行ないましたが、新鮮でみずみずしくて生で食べても甘みがありました。

一ヵ月後の今日は・・・・あまり育っていません。 逆に虫の害で痛んでいるものも多くありました。 昨年もニンジン栽培は不調でした。 

農業を本職としている農家はホント大変ですね。

 

(8)ニンジンにヒビが入っています。 これは太って割れたのではなくて、虫の害にあった部分が成長するとこの様に割れるそうです。

 

(9)こちらは、虫(夜盗虫)にやられたニンジンです。 気味が悪いですね。 この虫は小松菜の様な葉物が好きだそうですがニンジンにも

  付く畑の盗人です。

 

  

(7)                                                  (8)                                                     (9)

 

 

(10)講師がニンジンの状況を説明しています。 今回は二つの問題があるそうです。

一つ目は赤丸で囲まれた部分に葉が付いていません。 これはキアゲハの幼虫に食われた跡だそうです。 キアゲハの幼虫は子供達

に人気があるそうですが、ここでは大変な数が発生して、主にセリ科の野菜の葉が大分やられたそうです。

この菜園の基本方針として可能な限り農薬は使わないとのことで、虫害が結構多い感じです。

二つ目は矢印で示しているニンジンの先部分が痩せていることだそうです。 本来は先の方がもっと太くなければならないとのことです。 

売り物ではないので我慢します。 

 

(11)実習の女子中学生も一所懸命作業をしてくれています。 楽しそうな顔ではないのですが嫌がらずにやっているのは立派!

 

(12)こちらは小松菜。 1ヵ月前に種まきをしたのですが、やはり防虫ネットの中に夜盗虫が入って来て殆どの葉の部分を食ってしまった

とか・・。 農園の担当者の方が、全てを撤去して、種まきから始めたそうです。 小松菜は種まきが可能な期間が長いので、こんな

場合は助かります。

 

  

(10)                                           (11)                                               (12)

 

 

(13)今度こそは絶対に育てるぞー! と全員で小松菜の間引きと雑草の除去作業を行ないます。 人数が多いので それこそ絨毯爆撃

の様に端から漏れなく処理して行きます。 こんな時はお隣の人と雑談をしながら作業が出来るので結構楽しいです。

 

(14)間引きは隣との間隔が2cm程度になる様にします。 種粒が小さいので、どうしても一ヶ所に2,3個の種を撒いてしまうんです。

間引きと同時に根の部分の土を少しだけ寄せます。 そうすることで、根の部分の通気が良くなるそうです。 

先の(6)の写真と比べてみて下さい。

 

(15)今日の作業はこれでオシマイ。 今日は仕事が少ないです。 収穫は根先が痩せてしまったニンジンだけですが大切に持って帰ります。 

農業実習の女子中学生はアチコチの畑の野菜をもらって嬉しそう。 収穫の楽しみがわかっただけでも実習の価値は大いにありますね。

 

  

                       (13)                                           (14)                                               (15)

 

 

(16) 時間が余ったので他チームの畑へ移動して特別講義が始まりました。 種類にもよりますが、大根は根先まで太くなっているものが

良いそうです。 手に持っているものは少し細めですが何とか合格だそうです。

 

(17)次に収穫した大根の見分け方。 出来るだけ外側の葉を根元で折ります。 断面に白い部分が見えますが、これが大きいと大根の

実に「ス」が多いそうです。 葉は根の部分よりも栄養があるので捨てずに食べるようにして下さいとのことです。

 

(18)虫除けネットに穴が空いています。 これを放置するともう大変です。 我々の小松菜はネットを張る時に夜盗虫が入り込み、凄い

勢いで繁殖してネットの中は虫だらけ。 小松菜の葉は食い尽くされ全滅となって係員の方が種を撒きなおしてくれたそうです。 

家庭菜園向けの無農薬栽培なので、こんなことがあっても仕方がないか・・・・。

  

  

  (16)                                           (17)                                                    (18)

 

 

(19) 里芋の畑です。 そろそろ収穫の時期ですが、あまり早いと茎から上の部分の処分が大変なので茎がしぼれて来た頃が良いそうです。

それに茎がしっかりしていると収穫時に手がヌルヌルになって気持ち悪いですよね。 収穫した一部を来年に向けて種芋として土中に

埋めておくと良いでしょう。

 

(20) サツマイモは ひと霜 越して葉と茎がしぼんでから収穫すると作業が楽です。 更に収穫後2週間程、寝かせて置いた方が甘くなる

そうです。

 

(21) 長ネギは家庭菜園向けではないそうです。 畝を深く掘ったり、適度に土寄せをして白くなる部分に土を被せ続ける必要があります。

除草や石灰の散布等土の成分調整も大変だそうです。

     

  

                   (19)                                              (20)                                                  (21)

 

 

(22)講師の方は「ここまで土を被せて下さい」と長ネギ栽培の注意点を細かく、具体的に説明してくれます。

 

(23)左側の列が「カブ」です。 説明を聞き損ねてしまいました。

 

(24)白菜です。 大きく育って来たら葉の上の部分を紐で縛ることにより食用部分が綺麗に柔らかく仕上がるそうです。

 

  

                (22)                                                 (23)                                                   (24)

 

 

(25)ブロッコリーが大きく育っています。 一度ここまで大きくなると、あとは中心の食用部分だけ時々収穫出来るので家庭菜園として

 適した野菜だそうです。

 

(24)最近はあまり流行ってはいませんが、カリフラワーも家庭菜園に向いているそうです。 特に生でサラダにすると非常に香ばしくて

   ビックリするそうです。 生食はお店で売っているものでは無理だそうです。

 

(25)カリフラワーもブロッコリーと同じ様な感じですね。 収穫方法も同じだそうです。 ここは他のグループの畑なので生で試食が出来

ないのが残念でした。

   

   

                (25)                                                 (26)                                                   (27)

 

 

(28)写真がきれい過ぎますが、これはネットで探したキアゲハの幼虫です。 蝶になって優雅に飛んでいるキアゲハを見ると癒されますが、

今回はニンジンの葉を食い荒らした憎き害虫です。・・・・なんて人間の勝手かも。

 

                (28)                                     

 

 

 やはり晩秋の頃になると畑仕事も一段落して来て他グループの畑を見て勉強すること以外にやることが無くなって  

★ 来ました。 里芋とサツマイモ、それに大根位は栽培してみたかったのですが、いかんせん畑が空いていません。    

★ 自宅近くに家庭菜園の場所を借りたいのですが、こちらも満員で空きがないのが残念です。               

 

 

以上