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元々はSoftbank X06HT Desire Android版スマホを使っていたのだが、2013年1月の雪の日に突然画面にトラブルが発生し、

止む無く同月にApple社製のiPhone4sに交換した。 当時、既にiPhone5が販売されていて4G(LTE)回線が利用可能であったが、

自分の生活スタイルでは自宅でのWiFi使用が多いのと携帯電話の通話がそれ程多くないので、より維持費の安いSoftbankホワイト

プランの3G データ通信が使い放題プランで契約した経緯がある。 

今回、MVNO(Mobile Virtual Network Operator;仮想移動体通信事業者)である Biglobeのスマホに交換した理由は後述

するが、主として3大キャリア(DoCoMo, Au, Softbank)の料金設定では、自分の様な使用率の低いユーザーにはとても使いきれない

3ギガバイトや5ギガバイトが標準設定され、更に電話の通話し放題との組み合わせにより月々のランニングコストが6千円から7千円に

膨れ上がってしまうことも大きい。 最近、安倍首相からも「携帯料金等の家計負担の軽減は大きな課題である。その方策等について

しっかり検討を進めてもらいたい」との発言があったが、近年の家計における新聞、雑誌、CATVまたはBS/CS、有線電話、インターネット

接続、携帯電話等の情報通信費用を合計するとビックリする程の金額になってしまっている。 やはり、その筆頭はスマートフォンの費用で

あることは間違いない。 今回は、スマホ料金の支出を抑える為に導入したMVNOスマホ(別名 格安スマホ)についてメモします。

 

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(1) iPhone 4s201110月に発売され、iPhoneとしては5代目に当たる機種でディスプレイは3.5インチ(960×480ドット)

CPUはデュアルコアのApple A5を搭載しています。 販売時に搭載されたiOSは当初はiOS5であり、その後iOS7にまでアップ

デートされており、音声アシスタント「Siri」が使えるようになったのもこの世代からです。通信機能としては3Gまでで、4G(LTE)には

対応していません。 ルーターとして活用できるテザリング機能の使用は禁止されていました。

そして不思議なことに、こんなに低スペックのiPhone4sは現在でもサポートが継続され、iOS9へのアップデートも可能となっている。

その理由のひとつとして考えられるのは、開発途上国では比較的最近まで新品として販売されていたことがある。 購入者から見れば

購入して間もないのに最新iOSへのアップデートが出来ないとしたらiPhoneとしてのブランドイメージが著しく低下してしまいます。

iPhone4sで重いiOS8以降にアップデートすること自体、ブランドイメージが低下すると個人的に思うのですが、これもApple社の

戦略であれば仕方がないのかも知れません。  競争原理が働かないということは、企業の方向性を見誤る危険を抱えていると考え

てしまいます。

               (1)

 

 

 

(2) iPhone 6/5S/5/4Sのスペック比較は写真(2)の通りでiPhone 4sは、あらゆる仕様が一世代前の古さを示しています。

(下表はマイナビニュースから引用しました。 http://news.mynavi.jp/articles/2014/10/12/iphone5s/002.html)

 

 

(3) 写真(3)は内部処理のベンチマーク比較です。 iPhone6と比べると目も当てられません。 事実iPhone4siOS9をインストール

すると、かなり反応が悪くなります。 iPhone4sでは やはり iOS7iOS8.1が限度でしょう。

私の場合、実際に使用していたのはiOS7でしたが、2年も使用するとスピードの遅さ以外に電池の持ちの悪さや、スイッチ類の

接触不良が出て来て使いにくくなったのも大きな要因でした。

 

 

                  (2)                                             (3)

 

 

 

(4)  そしてソフトバンクその他3大キャリアをiPhone4sの後継対象から外した最大の理由は4G回線の使用料金です。 

下表は今迄使用していた Softbank iPhone4s の請求明細でホワイトプラン、3Gデータ通信無制限の契約でした。

そもそも小画面で使い勝手の良くないスマホでは天気予報やニュース、メールのチェックや一寸した調べものに使う程度なので

使用量も0.2ギガバイト/月平均でした。 それでもパケット定額料金は4,200 (定額でなければ104,010)は自分

には高額すぎて不満でした。

3G回線の場合はこれでも我慢しますが、現在は4G(LTE)回線対応のスマホしか入手出来ないので定額料金は更に高額と

なります。 加えて、電話通話料金も過去の従量制(使った分を支払う)から定額料金方式へ移行する様にプランが組まれて

いるのでこれも必要以上の料金を支払うことになり、毎月の支払い料金は 6000円から7000円以上に膨れ上がります。

価格を安くする方向で調べていると長年の既存顧客に対する機種変更プランの内容はヒドイものです。 特に4Gデータ回線での

ホワイトプランのデータ通信料金は異様に高額で契約させたくない意図がありありと見えてしまい、怒りさえ感じてしまいました。 

この料金体系は3社とも似たり寄ったりで、自らの経営方針を優先したユーザー不在の姿勢に大いに不満を感じました。

まあ、「データ通信量が少ない人はスマホを使わないでガラケーと家のパソコンで済ませなさいと言わんばかりです。

       

 

1,300,153 pkt x 128 byte ÷1000,000,000=0.16GB

1,300,153 pkt x 0.08= 104,010 (実質 4,200)

                         (4)

 

 

 

(5) そんな訳で、どうしてもスマホ費用を節約したい小容量データ通信利用者にはMVNO(Mobile Virtual Network Operator)

スマホしかありません。 MVNOについてはネットで検索すれば沢山の資料を入手できますが、最近は回線を持たないMVNO

業者同士の競争が激しくなって来て低価格競争が始まったのは歓迎すべきことです。

但し、値段が安いのには理由があり、店舗や社員を配置しない、購入やサポートはネット経由、連絡帳を含めたセットアップは

購入者自身が行なう等々の制約があります。 それにMVNOのスマホはSIMフリーのモデルを購入しなければなりません。

そのSIMフリーモデルもMVNO業者や使用されるネットによって吟味しなければなりません。 写真(5)は3大キャリアに割り当て

られた携帯用電波のリストです。 それぞれの申請時期に割り当て可能な周波数帯の事情もあって全て同じではありません。

 

 

(6) 写真6は今回選択した Biglobeで販売(推薦)するスマホが使える携帯電話用周波数です。 丸の数が多い程、使用できる

周波数が多いことが分かります。 即ち、SIMフリーのスマホでもキャリアを選ぶ必要があるということです。

今回、購入したシャープ AQUOS SH-M01NTT DoCoMoと相性が良いことが分かります。(でマークした項目)

 

 

                         (5)                                                  (6)

 

 

 

(7) MVNOとしてBiglobeMineo(マイネオ)Y!モバイル、楽天モバイル、UQモバイル、DMMモバイル 等々沢山の業者が参入

しています。 自分の好みに合った業者や好みの機種をサポートする業者がお勧めです。 勿論iPhoneSIMフリーに設定して

MVNOを使うのも手です。 当然電話番号を持ち運ぶMNPも可能です。

但し、SoftbankからY!モバイルへのMNPは差別化されて、月額料金が1000円アップしますので注意が必要です。

私は写真(7)AQUOS SH-M01を選択しました。 機種代金として 1,980/月で拘束期間は1年です。但し、割賦は

24ヶ月となります。 Biglobeの使用回線はDoCoMoを使いますのでカバー範囲が広くて安心です。

尚、現在DoCoMoのスマホを使っている方は、機器本体はそのままでDoCoMo回線を使っているMVNO業者にMNP移動が

可能ですので最安で済むそうです。

 

 

(8) 写真(8)は使用料金を合計した月々の支払い料金表です。  音声通話プランはデータと電話通信料のセット、データ通信プラン

はデータ通信だけのSIMを使った使用料金で、ヘビーユーザーでも対応可能な段階料金となっています。

 

     

             (7)                                                                  (8)               

 

 

 

(9) 私は3GBデータ定額と電話通話がセットした「3GB通話プラン」を選択したので 月々3,580円。 これに加えて端末安心サービス

 400+電話通話料金 10/30秒 に消費税を加えた金額になります。 以前はSoftbankを使っていて家族間の通話は無料、

自宅宛の通話も無料でしたが、Biglobeに移行後はこれらは全て有料になりますが、元々電話はそれ程使わないので、十分元が取

れます。

更にBiglobeの場合は専用アプリを使うことで、20/30秒の通話料金を10/30秒で使用することが出来ます。

これは、大きなメリットであると思います。 更に通話相手がIP Phoneで通話料が多い場合、別途契約でIP Phoneを使用すれば

大幅なコストダウンが可能です。 これで気持が動いた人はMVNO各社のサービス使用を調べてみて下さい。

 

 

(10)     気になるのは上限指定のデータ通信を選択した場合は、常に使用したデータ量を確認しなければならないことです。

Biglobeの場合は写真(10)の専用アプリで72時間と一ヶ月間の使用データを常時確認できます。 制限を越えた場合は追加

料金を支払う(申告)することで、追加のデータ量を購入する事ができます。 

 

 

(9)                                                          (10)     

   

 

(11)     Biglobeが提供するメールサービスは下記の通りです。 MMSは使用できません。 SIMフリー端末を使うユーザーであれば将来も

キャリアを変更する可能性があるので、キャリア固有のドメイン名を含むメールアドレスを使ったMMSは不要でしょう。

 

SMSメール (電話番号を使った文字送受信限定のメール)は契約時にSMSオプションを選択すると共に専用アプリをインストール

することで送受信可能です。

  ◎Biglobeメール ; メールアドレスが付与されるので、WebメールとしてもPOPメールとしても利用可能です。 但し、POPメールをPC

にインストールしても良いのですが、私はビッグローブ社との間で料金請求やサポートを受ける際に参照する程度なの

で、Webメールのみ使用しています。

 

           PCとスマホでメールを共有するのであれば、やはり 携帯キャリアに依存しないGmailYahooメールが便利と思います。

 

+++2015/11/26 追記 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

BiglobeMVNOに変更してから既に2ヶ月ほど経過しましたが、相変わらずデーター通信量は少ないままです。

前月(10)からの繰越を含めると使用可能残量は月初で 5391MBもありました。 更に廉価なプランに変更 

する必要があるのかも知れません。 だからと言ってスマホからガラケーに戻りたくはありません。