先日、オイルフィルターハウジングとVANOSホースを交換する為にラジエターファンクラッチの固く締まった32mmナットをSST(特殊ツール)で外す作業を

行った。 寒い日で手がかじかむ程で体はガチガチ寒さに震えながら集中力が低下したまま思い切り体重をかけてスパナをエイッと廻した。 ナットは緩み

空転し、SSTの押さえが効かなくなってそのままラジエターホースのフランジ部分にガリッと衝突! あーやっちまった。

良く見ると当ったフランジ部分にクラックが・・・・・やはり古いパーツなのでもろくなっているのだろうか? 抜け防止ロック部分は大丈夫なようなので、すぐに

ホースが抜けることは無いと思いますがとにかく交換することにしました。 

作業に特別なツールは必要ないのですがクーラントを抜かなければならないのが面倒です。

 

 

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この写真はファンクラッチを外す際にSSTとアッパーホースの位置関係を確認する為に撮りました。 やはり、32mmスパナを緩む方向(CW)に廻しすぎると、ホースのフランジ部分にガッチリ当ってしまいます。 

今迄、何度もSSTを使ってファンクラッチを外したことがありますが、気の緩みは禁物です。 これからは気を付けなければ。

 

 

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これがアッパーホース・フランジのクラックの様子です。

ホースのゴム部分はまだ弾力性も十分あって使えそうですが、これを見てしまうと交換せざるを得ません。 尤もBMW推奨の交換時期はとっくに過ぎています。

ネットで社外品を調達してこれから作業開始です。

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アッパーホースの交換は初めてなので、クーラントを抜くべきかそのままでも作業が可能なのか良く分かりません。 念の為に抜くことにしますが、クーラントを再利用するので下抜きはしたくありません。

ラジエターキャップを開けてみるとクーラントの液面が見えるので、上から抜いてみよう。 丁度良いビニールホースがあるので、ここに突っ込んで抜いてみよう。

 

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こんな感じで、ビニールホースを、リザーバーの奥まで差し込んでペットボトルでクーラント液を受けることにしました。 

ホースが柔らかいのでスンナリと差し込めました。

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結構、沢山抜けました。 大型ペットボトル1本半分なので3リットル位でしょうか。

アッパーホース交換なので、こんなに沢山抜く必要はありませんが、興味本位で抜けるだけ抜いて見ました。

この方法は簡単なのでシメシメと自己満足したのですが・・・・・・

実はとんでもない落とし穴が潜んでいました。 (後述)

決してこの方法を真似しないで下さい。

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ラジエターホースは例によって固着してなかなか抜けません。

それにアッパーホースのクーラントタンク側(向かって右側)には大小二つの差込口があるので、大小を並行して作業する必要があります。

まずは、小さい方のクランプ金具を引き上げて、隙間にマイナスドライバーを突っ込みながらホースをグラグラと手で揺さぶります。 何となく接合部の隙間にゆれが出てきたところで、次に太いほうのホースを抜く作業に移ります。

同様にクランプを引き上げてからマイナスドライバーでこじりながらホースのアダプター部分を揺さぶったり、ひねったりしてようやく抜けました。

ホースの反対側は口がひとつなので、それ程困難ではありませんでした。

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これが抜けたアッパーラジエターホースです。 傷が浅い様なのでフランジ部分を補強すれば非常用に使えそうですが、そんなチャンスは無いでしょう。

エア抜きバルブだけ確保して廃棄することにしました。

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ホースの接続は簡単です。 こびり付いたスラッジを拭き取ってから接合部を濡らし、新しいホースを差し込んでクランプを押し下げるだけです。

あとは、タイラップで配線を固定するだけです。

今回は配線カバーの黒いチューブが割れていたので交換しました。

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先程抜いたクーラントを全て戻して作業終了ですが・・・・アレッ何か変だ!

良く見ると、ラジエターキャップを外すと飛び出してくる筈のクーラントレベル

ゲージの棒が見当たりません。 何処へ行ってしまったのでしょうか?

外に飛び出した様子はありません。

ひょっとしてリザーバータンクの底に落ちて、フロートの動きの邪魔をしたり、クーラントの流れ口を塞いで流れが悪くなったら大変です。

もう一度、クーラントを抜いて探すことにしました。

・・・今度もさっきと同じ上から。 もう取れちゃったからいいよね。

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すると・・・ありました。 ずっと下の方にレベルゲージ棒の頭が見えます。

本来は中央下の黒いリングの中から突き出ている筈です。

さて、どの様にレベルゲージ棒を抜いたら良いのでしょうか???

暫らく作戦を考えます。

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結構奥なのでシャーププライヤーやピンセットは全く届きません。

隙間に落ちたネジ等をワシし掴みにする特殊ツールも全然駄目!

結局、針金の先を丸くして、この穴にゲージ棒を突っ込んでヒネリながら持ち上げる作戦を取ることにしました。 でも垂直に対して輪をどの位曲げるかは非常に大きな問題でした。

作業中に敵が隠れてしまったら、もう終わりです。

結局・・いろいろ試行錯誤しながら、最後の作戦が功を奏して成功しました。

グッタリ疲れました。

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こんな感じで掴んで抜き取りました。運が良かったとしか言い様がありません。

針金だけだと柔らかくてフラフラするので、ピアノ線で出来た細くて硬いスクライバー棒に巻きつけたところ、作業の精度が上がりました。

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本来はこうなのですが、どうやらゲージ棒とフロート間を固定している接着剤?

が取れてしまった?ようです。 アメリカ発のネット情報ではそう書いてありました。

写真は、そのフロートの上にゲージ棒をそっと乗せて撮ったのですが、少しずれると再度ゲージ棒が中に落ちてしまいます。

あくまで写真を撮る為だけが目的のリスクの多い状況です。

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赤い布の前にあるのは高級ボールペンでは無くて

折れたクーラントレベルゲージ棒です。

折れずに割れずに回収出来て本当に良かったのです。

アメリカのネット情報ではバラバラに割れたものもありました。

そうなると飛散ではなくて悲惨なことになることは十分お分かりかと思います。

とにかく自動車のエンジンオイルやブレーキオイル、そしてクーラント等の液体部分に異物が混入すると大変ですね。

棒の右側がフロートとの接合部分です。

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この写真はアメリカのサイトから借用しました。

ポリエチレンの様な樹脂の白いフロートと、こんな長い棒の断面を接着剤で繋いでいるとは驚きです。 差し込んでから接着なら理解できるのですが・・・・。

私のフロートの接合面は真平らでした。

この方は何回も接着剤が取れたと書いてありますが、どうやってくっつけるのでしょうか???

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こちらは分解写真です。 アメリカ人はこんなのが好きですね。

と言うよりは Root Cause (根本原因)の解明にこだわります。

田舎に住んでディーラーは遠くの町にあって、パーツはネットやカーショップで調達して自分で修理する人達が多いので、当たり前なのかもしれません。

私もクーラントリザーバータンクを交換する機会があればもっと詳しくお知らせしようと思いますが、当分はないと思います。

 

作業日: 2017112

走行距離: 89,251km

 

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クーラントをラジエターキャップ側から吸い取る方法はお勧めしません。

柔らかいビニールホースをそっと入れたので、まさかゲージ棒が折れるとは思いませんでしたし、その感触は全くありませんでした。

ゲージ棒が無くても機能的には問題がないのでこのまま使いますが、万が一バラバラに折れてしまった場合はリザーバタンクを即刻交換する

羽目に陥る危険があります。

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