昨年の暮れ頃からエアコンのブロアファンを廻すと「ガリガリ」と大きな異音が発生し、暫らく廻していると直ってしまうことが何度かありました。 その後も、時々異音が発生し続けているので、調査を兼ねてブロアファンのクリーニングを行うことにしました。 尚、ブロアファンは運転席下から覗くとセンターコンソールの裏側に見えますが、この脱着は根気勝負です。 私も夢中になって作業したので、どの様にすれば外し易いとか取り付け易いとはとても説明で来ません。 強いていうと、時間的制約に追われる知恵の輪そのものでした。 もう、二度とこの作業はやりたくありません。 |
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我が家のジムニーは「1995年型スズキジムニー JA11-5型 Landventure」で、既に走行距離は100,000kmを越えていますが車体もエンジンもまだまだ元気です。 でも、弱点も沢山あります。 その内のひとつは⇒次の写真へ |
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これです。 外気導入ダクトにはゴミ侵入防止のメッシュやエアーフィルターが装備されていません。 その為、落ち葉や飛散ゴミがそのままブロアファンやヒーターの熱交換器に入り込んでしまうのですが、これらの異物を簡単に取り除く構造になっていないのが問題なのです。 我が家の車は確認していませんが、ヒーターの熱交換器の上に沢山の落ち葉が入りこんでいる例も報告されています。 今回の異音も多分、秋の落ち葉がブロアファンに引っ掛かっている為と思われます。 |
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気にすると、いろいろと見付けてしまうものですね。 いかに普段は何も見ていないと思うのがこの画像。 何と枯れた葉っぱがエアコン噴出し口の向こう側に引っ掛かっていました。 この落ち葉がここに到達する前にブロアファンに引っ掛かって異音を発生させたと思いますが、まだ異音が完全に消滅していないので他にもブロアファン付近に落ち葉が侵入していることは間違いない様です。 このブロアファンは2年半前の暑い日に脱着した経験があるのですが、暑さでフラフラになりながら苦労した記憶があります。 ・・・・出来ればやりたくない・・・・と思いつつ重い腰を上げることにしました。 |
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ブロアファンは運転席の下からセンターコンソールの裏側を覗くと目の前に見えますが、まず*印のスクリューが外しにくくて凹みます。 8mmヘッドのスクリューに+が切ってあるのですが、とにかくドライバーやソケットがうまく入り込まないのです。 ツールボックスを引っくり返して首の曲がるラチェットや8mmメガネ等々を駆使してようやく外れました。 *印の後にファンのコネクターが差さっていますので、これも抜きます。 外気/内気切り替え用のリンクが邪魔なのでこれを留めている赤丸のスクリューもこの時点で外しておきます。 これらの作業は床の高いJA11(改)の運転席にイナバウアーの様に逆反りになって頭を突っ込み、ハンドライトで照らしながら行うのでネジを外すまで結構疲れます。 でも、ここまではまだ序の口なのです。 |
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リンクが外れたら、更にケースにはめ込んであるジャバラのダクトも外します。 ジャバラを縮める様にダクトを持ち上げながら横にずらすと、比較的楽に外れます。 私の場合は、後から増設したアクセサリー類の配線やコネクター類が同様に取り出し通路を邪魔していたので、これらも横に避けておきます。 |
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ブロアファンのスクリューが外れ、ダクトやリンクも外して可能な限りブロアファンの通り道を広げました。 しかし、ここからが大変なのです。 モーターの頭やファンがアアチコチに引っ掛かって抜けないのです。 ブロアファンのマウントの黒い円盤を廻したり、クラッチペダルを押してスペースを広げたりして途中の壁をクリヤしながら何とか外れました。 まるで知恵の輪の様だったので、「この様にして外しました」とは説明出来ませんが、とにかく外しました。 ブロアファンの羽はシロッコファン形式ですね。 ブロアファンの取付枠には後に写っているガスケットが嵌め込まれていますが、すぐに取れてしまうので両面テープ等で接着しておいた方が取り付けの際に楽です。 |
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時間の経過は分りませんが、とにかくブロアファンが外れました。 すると・・・やはり乾ききった葉っぱが一枚!! これがシロッコファンの羽に当って「バリバリ」と大げさな異音を出していたのでした。 何だか拍子抜けです。 もっと沢山の落ち葉で一杯になっていると思っていたのですが・・・・。 これだったら暫らく放っておいて、粉になるまで待っていても良かったのかも知れません。W― 葉が落ちている筒部分にシロッコファンの羽が入り、画面奥からの空気をヒーターコアに送り込む構造です。 シロッコファンからの出口はこの写真では見えません。 |
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シロッコファンの羽には汚れがべったりと付いていましたが、空気の通り道を塞ぐ程ではありませんでした。 気分が悪いので、ファン部分だけは洗剤とブラシを使って掃除しておきました。 その他、手の届く範囲で内部の水拭きを行いましたが、残念ながらヒーターコアの上流側は別の区切りの向こうの様で手が届きませんでした。 |
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この床板の様なものはブロアファンの奥側にある 内気循環/外気導入の切替フラップです。 7.の写真ではホコリだらけでしたが水拭きだけでも随分と綺麗になりました。 左の写真はフラップが床下の内気循環口を塞いでいるので外気導入モードです。 フラップが起きると壁の外気導入口を塞いで内気循環モードとなります。 床が閉まった状態でブロアファンが廻ると、外気は壁の導入口からファンに吸い寄せられて別セクションのヒーターコアの上流面に送られます。 フラップの床が跳ね上がると、外気導入口は塞がれ、どんでん返しの様に床下に内気循環の空気導入口が現われます。 |
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これが内気循環モードです。 先程のフラップは跳ね上げられて写っていませんが、箱の床下からはクーラーのエバポレーターとサーミスタが現われて来ました。 この状態でブロアファンを廻しエアコンスイッチをオンにすると、内気はエバポレーターで冷やされた後にブロアファンに吸い込まれ、その後はヒーターコアを経由して室内に吹出します。 暖房の場合でも内気循環の場合はエバポレーターの熱交換器を経由してからブロアファンそしてヒーターコアで暖められた後に室内に放出されます。 残念ながら、内気循環の場合でもエアーフィルターはありません。 大分、勉強になりました。 |
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外気導入/内気循環フラップを下げた状態でカメラを突っ込んで上の方を撮ったら、外気導入口が写っていました。 この導入口は、カメラか内視鏡が無ければ見えません。 |
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さて、内部の掃除が終わったところで、ブロアファンを戻さなければなりません。 ファンをセットするスペースは外れたのだから十分あると思いきや、とんでもありません! 外す方が遥かに楽でした。 いや・・楽じゃなくて知恵の輪の様に大変でしたけど・・・。 外す時は、邪魔な出っ張りを廻しながら傾けながらクリアすれば良かったのですが、入れるときはそれ以前にブロアファンが入っていく角度や入れて行く方向が決まりません。 何をやっても途中でぶつかって先に進みません。 途中で諦めながら気を取り直して、何度も知恵の輪状態の挙句に、いつの間にか収まってしまいました。 したがってコレ!と言った説明は出来ません。 ブロアファンの羽は年月を経た樹脂製なので絶対に無理な力は加えてはいけません。 そして、頑張れば絶対に入ります! (いつかW) 但し、夏の炎天下での作業は避けた方が宜しいと思います。 注意する点と言えばそれだけです。 |
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結構苦労して時間がかかったと思ったのですが、午後3時前に作業を開始して暗くなる前の5時頃に無事完了しました。 空気の通り道を掃除したのでファンを回すと相当量のホコリが室内に吹き出ると思います。 私の場合は写真の様に大きめのバスタオルで室内吹き出し口を覆った後、窓を全開・ファンを最大にして暫らくカラ運転をします。 これで全ての作業が終わりました。 やはり、内気循環用のエアコンフィルターと外気導入時のエアーフィルターは必要ですね。 取り付け方法を考えなければ。 |