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iOS 7」にまだ慣れない人のための“基本ワザ10選”

ITmedia PC USER 923()046分配信

「iOS 7」にまだ慣れない人のための“基本ワザ10選”

iOS 7」は、立体感を省いたフラットデザインがこれまでと違った印象を与えている

 アップルは新モバイルOSiOS 7」のアップデートを2013919日(日本時間)に開始した。iOS 7は「初代iPhoneを発売して以来の大規模アップデート」とティム・クックCEOが語るように、立体感のないフラットデザインを採用し、100以上の機能を追加するなど、見た目も中身も大きく変わっている。

【各設定手順の画像】

 画面の下から上へスワイプすることで現れる「コントロールセンター」や、新しい写真・動画の共有機能「Air Drop」、マルチタスキングの拡張など、便利な新機能が多数搭載されている一方、iOS 6からの大きな変更には少なからず戸惑うことだろう。
 ここでは、iOS 7にアップデートしたユーザーが特に操作で迷いそうな10のポイントを厳選して取り上げる。

●(1)ホーム画面が見づらい → 文字を太くする/コントラストを上げる
 iOS 7は立体感のないフラットデザインを採用し、デバイスの傾きに応じて背景が少し動いて、アイコンが浮遊して見えるような仕掛け(視差効果)を組み込むなど、新感覚のユーザーインタフェースを提供している。
 しかし、「ホーム画面がiOS 6より見づらくなった」という声も聞く。これは立体感が省かれたことに加えて、アップル純正アプリのアイコンデザインが変更になり、従来より細いフォント(Helvetica Neue Ultra Light)を採用したことも原因として挙げられる。立体感のない新しいアイコンデザインには慣れるしかないが、フォントは次の方法で太く変更できる。
 ・「設定」アプリ起動→「一般」→「アクセシビリティ」→「文字を太くする」をオン(再起動が必要)
 また、ホーム画面下のDockが見づらい場合には、コントラストを上げることで視認性を高めることができる。
 ・「設定」アプリ起動→「一般」→「アクセシビリティ」→「コントラストを上げる」をオン
 この2つの設定を行うだけでも、ホーム画面の違和感が少なくなるだろう。ちなみにデバイスの傾きに応じて背景が動く「視差効果」についても、上記の「アクセシビリティ」メニューから「視差効果を減らす」に設定して抑制できる。

●(2Spotlight検索が見つからない → ホーム画面を下へスワイプ
 iOS標準の検索機能「Spotlight」は、これまでホーム画面の1番左ページに用意され、右へスワイプすることで利用できたが、iOS 7では表示方法が変更になった。
 ・ホーム画面(上部とDockを除く領域)を下へスワイプ
 この際、ホーム画面の上部を下へスワイプすると「通知センター」が表示されるので、注意していただきたい。Spotlightの検索機能を使うには、上部とDockを除いた部分を下へスワイプする必要がある。ちなみに、iOS 6の検索機能に用意されていた「Webを検索」と「Wikipediaで検索」は省かれた。

●(3)起動中のアプリを整理したい → アプリ切り替え画面で不要なものを上へスワイプ
 iOS 7ではアプリを切り替えながら利用できるマルチタスキングの機能が大幅に強化された。ホームボタンを2回連続して押すと、これまで同様、アプリの切り替え画面が表示されるが、アイコンの上にプレビューが表示され、内容を把握しやすくなっている。
 iOS 6ではアプリアイコンを長押しすると、アイコンに「−」ボタンが付いて震え出し、「−」ボタンを押すことで、そのアプリを強制終了できたが、iOS 7ではより手軽にアプリを整理できる。
 ・ホームボタンを2回押す→不要なアプリのプレビューを上にスワイプ
 不要なアプリをマルチタスク切り替え画面でスワイプして手軽に終了できるのは、Androidではおなじみの操作だが、iOS 7ではそれをより洗練させて採り入れたといえる。

●(4Safariの下にバーが見当たらない → 上部か下部をタップ、下へフリック
 iOS標準のWebブラウザ「Safari」も大きく進化した。タブを大量に開けるようになり、新しいタブの表示画面でWebページの順番を手軽に入れ替えたり、ページ前後の移動が左右のスワイプで行えたり、Webページの表示領域が広がったりと、使い勝手は大きく向上している。
 その一方で、初めてiOS 7Safariを起動して戸惑うのは、画面下にボタン類を表示するツールバーが見当たらないことだろう。これはWebページの表示領域を広げる工夫だが、次の操作で表示できる。
 ・上部のバーをタップか、下に向かってフリック(指をはじく)か、画面下端をタップ
 画面上部にあるWebサイトの名前が表示された細いバー(タイトルバー)をタップするか、画面の下に向かって素早くフリックするか、画面下端をタップすると、これまでとボタン類を備えたツールバーが現れる。ちなみにWebページ前後の移動は、画面左端や右端をスワイプすることで行えるようになったため、このバーをいちいち表示させる必要はない。
 ※Safariの画面下端をタップしてもツールバーが表示される点を追記しました(20139231545分)

●(5Safariの検索窓が見当たらない → 統合されたタイトルバーから入力
 Safariの見た目でもう1つ大きく変わったのが、検索窓(検索フィールド)とURL表示部(アドレスフィールド)が統合され、「スマート検索フィールド」となったことだ。一見、検索窓がなくなってしまったように思えるが、次の操作でWeb検索が行える。
 ・上部のバーをタップ→大きく表示されたバーをタップ→検索キーワードを入力
 画面上部にあるWebサイト名が表示された部分をタップすると、文字が入力できるようになるため、ここに検索キーワードも、WebサイトのURLも打ち込める仕組みだ。

●(6)バッテリーの持ちが悪くなった? → Appのバックグラウンド更新をオフ
 「iOS 7にアップデートしたら、iPhoneのバッテリー駆動時間が短くなったかも」という声が少なからず聞かれる。いくつか要因は考えられるが、その1つにiOS 7の新機能である「Appのバックグラウンド更新」がある。常にアプリをバックグラウンドで最新状態にしてくれる手間いらずの新機能だが、バッテリー消費が気になるならば、オフにするのも手だ。
 ・「設定」アプリ起動→「一般」→「Appのバックグラウンド更新」で任意のアプリをオフ
 Appのバックグラウンド更新は、アプリごとに設定できるため、常に最新状態にしたいものだけオンにするのが有効だ。さらに位置情報を取得するアプリも増えているので、アプリごとにオン/オフの設定を最適化すると、少しは余計なバッテリー消費を減らせるだろう。
 ・「設定」アプリ起動→「プライバシー」→「位置情報サービス」で任意のアプリをオフ
 例えば、地図やカメラ、SNS系のアプリでは位置情報サービスをオン、それ以外はオフにするなどのカスタマイズが考えられる。さらに位置情報サービスのメニュー下には「システムサービス」メニューもあり、さらにチューンアップしたい場合は、ここの設定を個別に見直すとよいだろう。

●(7)アプリ操作中にコントロールセンターが邪魔 → 設定をオフにする
 上に向かってスワイプすると表示される「コントロールセンター」は、利用頻度の高い各種設定に素早くアクセスでき、ロック画面でも、アプリ利用中でも立ち上がる便利な新機能だ。
 しかし、Webブラウズの上下スクロールやゲームプレイ中に意図せずコントロールセンターが下から現れて困るシーンもあるだろう。そのため、コントロールセンターはアプリ内からのアクセスをオフに設定できる。
 ・「設定」アプリ起動→「コントロールセンター」→「App内でのアクセス」をオフ
 アプリ内からのアクセスをオフに設定しても、ホームボタンを押して上にスワイプすればコントロールセンターが表示されるため、大きな問題はないだろう(アプリごとにオン/オフを制御することはできない)。コントロールセンターの設定メニューでは、ロック画面からのアクセスをオフにすることもできる。

●(8)前の着信音に戻したい → クラシックメニューからマリンバを選択
 iOS 7にアップデートしたら、デフォルトの着信音が変わっていて驚いたユーザーは少なくないだろう。この着信音は「オープニング」というタイトルだが、どこかコミカルというか何というか……、人によっては以前の着信音「マリンバ」に戻したいと思うかもしれない。着信音の設定メニューに定番の「マリンバ」や「黒電話」がなくて焦るかもしれないが、少し奥に用意されている。
 ・「設定」アプリ起動→「サウンド」→「着信音」→「クラシック」→「マリンバ」に設定
 iOS 7は着信音と通知音が多数追加されており、iOS 6の着信音と通知音は「クラシック」メニューの下にまとめられている。多数の新曲も含めて、一度は鳴らしてから好みのものを設定するとよいだろう。

●(93GLTEの通信量が増えている?→アプリの自動アップデートをオフ
 iOS 7では、アプリのアップデートが自動で行われるようになった。iOS 6まではApp Storeアイコンにアップデートの数が表示され、手動でアップデートする必要があったが、iOS 7では自動で常に最新版のアプリが利用可能になったというわけだ。
 しかし、アプリの自動アップデートとモバイルデータ通信の設定をオンにしておくと、3GLTE接続時でもアプリを自動アップデートすることになり、iOS 7では3GLTE接続でダウンロード可能なアプリ容量が100Mバイト(iOS 650Mバイト)に緩和されているため、思わぬ通信量の増大も懸念される。普段から多数のアプリを利用し、通信量が増えがちで、キャリアの通信制限が気になるユーザーは、これらの設定を見直すとよいだろう。
 ・「設定」アプリ起動→「iTunes & App Store」→「アップデート」と「モバイルデータ通信」をオフ
 「iTunes & App Store」メニューの「アップデート」をオフにすると、アプリの自動アップデートは行われず、これまでと同様、手動での更新となる。特定のアプリは現状のバージョンを使い続けたいなど、アプリのアップデートを完全に手動で行いたい場合もこの設定が役立つ。
 また、「アップデート」をオンにしても、「モバイルデータ通信」をオフにすれば、Wi-Fi(無線LAN)接続時のみ自動アップデートが行われるため、自動更新で3GLTEの通信量が増大することはない。

●(10)アプリ切り替え画面にミュージックアプリがない → コントロールセンターから起動できる
 iOS 6ではホームボタンを2回押し、アプリ切り替え画面になったら、右へスワイプすることで、ミュージックアプリにアクセスできた。ミュージックアプリのアイコンがどこにあっても、片手の親指だけで簡単に操作できたため、特にiPhoneではこの機能を愛用していたユーザーは多いだろう。
 iOS 7ではマルチタスキングの機能を強化する一方、このミュージックアプリに通じるショートカットが省かれてしまったが、心配は無用だ。新たに追加されたコントロールセンターから、ミュージックアプリに素早くアクセスできるようになっている。
 ・上へスワイプして「コントロールセンター」を表示→「アルバム名」をタップ→「ミュージックアプリ」が起動
 コントロールセンターでは、楽曲の再生や一時停止、スキップといった操作、音量の調整が可能だが、アルバム名の表示をタップすることで、ミュージックアプリが起動する。一度覚えてしまえば、iOS 6より少ない動作でミュージックアプリにアクセスすることが可能だ。
 以上、iOS 6のユーザーがiOS 7にアップデートして戸惑うと思われるポイントを10に絞って紹介した。iOS 7はかつてない大胆な変更が加えられたことで、「iOSらしい直感的な操作感が失われたのではないか」といった声も聞かれるが、使い慣れていくうちに、従来より確実に進化したことが実感できるだろう。
 もしiOS 7がとっつきにくいと感じるならば、まずはこれらの設定をチェックしたうえで、100以上ある新機能を楽しみながら覚えていくことをおすすめしたい。
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前橋豪,ITmedia]