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去年の7月に私の車の後席左側ウィンドウガラス が下がったまま動かなくなってしまう故障が発生したが、走行距離が78,000Km程、購入後の

年数も15年と大分古くなっているので20151月の車検切れを以って廃車をするつもりであった。 故にこの不都合は暫らく我慢すれば良いと

修理せずにガラスをハメ殺し状態で固定していた。 

そうこうしているうちに、今度は後席右側のウインドウガラスが動かなくなってしまった。 これはBMW E46で多く発生している傾向的持病なので、

もはや諦めるしかないが、最近は何となくこの車に愛着が涌いて来て何だか手放すのも寂しい気がして来た。 今や車検時の重量税が割り増しになる

程の古い車だが6気筒フロントエンジン・リアドライブ方式でハンドリングもダイレクト感に溢れた素直な運転フィーリングを持っているお好みの車なのだ。 

いざお別れとなると、こんな希少な車を捨てるのは勿体無いと思う気持ちが強くなって来たのが正直な気持ちかな?

 

 

【ボヤキ】

つい最近まで来年には新車を!と暫らくの間、次の車を探していたのだが、一部の高級車を除く最近の車作りのトレンドが私の様に古いタイプの車好きに

とっては耐えられない程 面白くないものばかりであることに気が付いて、失望していたのも事実である。  

以下、甚だ自分よがりの見解だが・・・・・・・

殆どの新車が室内空間を稼ぐ前輪駆動方式を採用し、コンピュータで厳格にコントロールされたエンジン、車体制御、ヒューマンインターフェイスを採用して

燃費が良くて、より安全で運転し易い快適な乗り物に仕上がっている。 これは老若男女、車好き嫌いに関わらず誰もが車を移動手段として使う自動車

社会が成熟して来た証しであると思う。 ハイブリッドや4気筒の小排気量エンジンにターボを付けて燃費を大幅に向上させる技術が進化してきて、

低燃費を売りにすれば人気車種の仲間入りだ。 外車でもベンツ, ワーゲン、そして6気筒エンジンを売り物にして来たBMWもこの傾向が強まって来た。 

そうなると同じ様なコンセプトばかりで面白くない。 若者の車離れが云々されているが、経済的な理由と併せこんな興味の涌かない物に大事なお金を使う

程の魅力を感じないのだと想像する。 そして魅力ある車は高価な外車だったり、一千万円を越すNISSAN GTRの様な車では若者には手が届かない。

変なマーケットリサーチに振り回されて商品化した「老若男女問わず快適に乗れる車」ばかりではなくて、「安価で車好きのエンジニアや経営者が自分で欲

しくなるこだわりのある車」も発売されることを期待して今回は新車の購入を見送ることにした。 

古い人間が気に入った古い車を大切に乗り続けるのも悪くはないね。 お互い故障したら直せば良いじゃないか。 アフターマーケットパーツも、まだ沢山

販売されているし・・・。

 

前置きはここまでとして今後もこの車に乗り続ける為、今まで抑えていた安全面には影響しない部分を含めた予防保守 実行作戦を再開することにした。  

まず、今回のウィンドウレギュレータ交換後にリアブレーキパッドの交換、フロント・ロアアームのブッシュ交換、タイヤ4本 (225/45R17)の交換 等々が続

く予定だ。 これらの作業をDIYで行なえば20万円以上の節約になるかな?

 

++++ 作業を開始します +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

 

ウィンドウ レギュレータの取り外し作業の詳細は前回の作業日記を参照して下さい。 従って今回の日記では修理手順の説明は簡略化してあります。

 

(1)  交換パーツは、楽天ショップで社外品を調達しました。 部品名と品番を 『リア 左側 パワーウィンドウレギュレーター :5135-8212-099』でポチると

翌日には到着。 価格は何と!純正の1/3程度の激安です。 到着後の現品を見ても純正と殆ど同じです。 激安品なので精度と耐久性が心配かな?

 

(2) 以前に破断したパーツ部分を確認すると、これも同じ様な樹脂製です。(写真赤丸部分)  ウィンドウガラスが重くなるとここに力がかかって樹脂部品が

破断する可能性がありますが、純正部品と同じなのでOKとします。 

 

(3) 必要ツールはトルクス用のビットと内装剥がしレバー以外は一般的なものです。 写っているものの他にカメラがあると組み込みの際に役に立ちます。

  

  

(1)                                                    (2)                                                 (3)

 

 

(4)  後ドアに付いているウィンドウ上下スイッチを外して、内張り固定用のスクリューを抜きます。 写真は中に落ちたスクリューを磁石で拾っているところ。

 

(5)  5本の内張り固定スクリューを抜いたら、樹脂製の内装剥がしレバーをドアの鉄板と内張りとの間に差し込んで『バリン』と勢い良く剥がします。

 

(6) 内張りを剥がすと、更に雨水の浸入を防ぐために一体成型された防水シールが現れる。 防水シールは再利用するので注意!

 

  

(4)                                                    (5)                                                 (6)

 

 

(7) 防水シールはプチルゴム主体の接着剤でしっかりと貼り付けられているので、ナイフを使って破けない様に注意深くゆっくりと剥がします。 

 

(8)  ようやくウインドレギュレータが現れました。 ウィンドウガラスを上下させるワイヤーがネジで固定されています。

 

(9)  壊れているレギュレータ本体を外す前にT30トルクス3本で固定されているモーターを外します。

 

  

(7)                                                      (8)                                                 (9)

 

 

(10)     モーターのギアが変形/欠損していないか目視確認します。 OKの様です。

 

(11)     新品のレギュレーターを本体に取り付けます。 取り付けスクリューは仮締め程度にゆるく固定します。 赤丸部分はウィンドウガラス

との接続スクリューが入ります。(この部分がガラスと一緒に上下にスライドします)

 

(12)     モーターをレギュレーターを注意深く取り付けます。 モーター固定T30トルクス・スクリューは仮留めしておきます。

 

  

(10)                                                   (11)                                               (12)

 

 

(13)     写真の赤丸部分はウィンドウ レギュレーター固定スクリュー、黄色丸はモーターの固定スクリューです。 モーターとスイッチのコネクタを

接続してウインドガラスを上下させながら最もスムーズに動くポジションを探し出してからスクリューを固定します。

 

(14)     ドアの防水シールを貼り付けます。 本来は新たにプチルゴムの接着材を使うのですが、粘着力が残っていれば無くてもくっつきます。 

防水シールの全周を指でしっかりと押しながら密着させて行きます。

 

(15)     内張りを貼って完成です。 ウインドウガラスをクリーニングして作業は終了。 以前に一度バラした経験があるので、今回は約1時間

程度の作業時間で済みました。

 

  

(13)                                                      (14)                                               (15)

 

 

 価格は激安ですが、心配していた精度は問題ありませんでした。 あとは耐久性のモニターをして行きたいと思います。          

 次は リアブレーキパッドの交換をDIYで行なう予定です。