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1ヶ月ほど前にリアブレーキパッドを交換した際に、STEP17で見たくもないボロボロに破断したバンプラバーを発見してしまった。
人間に例えるとボロボロの下着を穿いている様な恥ずかしい姿なので、取敢えずは目隠しをしておいたが発注した部品が届いたので交換を
行なうことにした。 併せてショックの様子とショックを止めているアッパーマウントの様子も確認することにした。
特殊工具はありません。 敢えて挙げると13mmと16mmのスパナ程度です。
++++作業を開始します++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
(1) これが左側のバンプラバー (Bump. Rubber) です。 手で持ち上げているので、くっついている様に見えますが、実は破断していて手を
離すと下に落ちてしまいます。 それでも、通常の使い方では安全性にも運転性能にも全く影響を与えないので放置しても良いのですが、
このバンプラバーは、ショックアブソーバーが大きく縮む様な衝撃、若しくは負荷を受けた際に、ショックがボトム(限界を超して車体とショックが
ぶつかる)した際の衝撃を吸収する重要な部品なのです。
(2) リアブレーキパッド交換の際に行った、素人レベルDIY丸出しのガムテープで目隠しの写真です。 ラバーが駄目なので目隠し以外の何の
効果もありません。
(3) こちらは左側のバンプラバーの様子です。 こちらもスポンジゴムが劣化して近々に破断しそうな感じです。
(1) (2)
(3)
(4) メンテナンスマニュアルを調べて、構造と作業時の注意、そして締め付けトルクを確認します。
(5) リアショックの上側の固定ボルトを外さなければバンプラバーが交換出来ないので、トランクの荷物を全部出して、内張りを外します。
左右のリアランプソケット板や、給油口の非常オープンワイヤの取り外し、その他細かい作業があります。 今回の作業の中で、
これらが一番大変で時間がかかりました。
写真は左側のアッパーマウント部です。 ショックは16mmのナット、アッパーマウントは13mmのナットで固定されています。
(6) こちらは右側です。 写真の右下はバッテリーです。 触ると簡単に裂けてしまうグレーの遮音材は外すと大変なのでアッパーマウント部
周辺を切り取って露出させます。 この周辺は+12Vの活線が走っているので、キズを付けない様に注意します。
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(7) リアシートの背もたれ部分を倒して、室内側から見た左側アッパーマウントです。
(8) 本来は、ジャッキアップしてリジッドラックで支持し、リアタイヤを外して行なう作業ですが、今回はショックの下側ナットを外さないので
不精してジャッキアップだけで済ませました。 但し、タイヤを完全に浮かせないで自重で支える程度が、丁度良い様です。
(9) ショックのロッド部分が回転しない様にモンキースパナで押さえ、16mmスパナで固定ナットを緩めます。 このナットは完全に緩めずに
併せてアッパーマウントの13mmナットも緩めて、適当なガタが発生することを確認します。 ガタが無い場合はジャッキで車体の高さを
調整しながら作業を進めます。 ガタが発生したら、16mmと13mm両方のナットを外しても大丈夫です。
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(10) アッパーマウントを下に引き抜きます。 この針金は何でしょうか? カバーが下に落ちないように吊ってあるだけです。
あくまで応急処置でみっともない姿です。
(11) 左側のバンプラバーとショックカバーを外した姿です。 バンプラバーはショックカバーに押し込んであるだけで繋げています。
(12) 左から新品のバンプラバー、破断した右側バンプラバー、 左側のアッパーマウントです。 何でこんなにボロボロになるのでしょうね。
アッパーマウントの状態は悪くないようなので、このまま戻します。
そもそも、バンプラバーを単独で交換するケースは少なく、殆どはショックアブソーバーの交換と同時に行なうのが普通だそうです。
そこで、ショックアブソーバーの状態を調べてみましたが、交換時期が来ているのかどうか良く分かりません。
確かに手で動くほどゆるいのですが、スカスカでは無いし、オイルも漏れていず、運転していても不安定な感じがしないので暫らく
様子を見ることにしました。 ショックを手で動かしている様子はこちら。 走行距離と年式で言えば本来交換が必須でしょうけど
ノーマルのE46の場合でどうかをご存知の方は掲示板で教えて戴ければ有難いのですが。
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(13) 新品のバンプラバーをショックカバーに押し込む際は、気温が低いこの時期はドライヤーで暖めてから液体洗剤を塗ると、すんなりと
行きます。 写真はバンプラバーを押し込んだ姿です。
(14) 取り外した時の逆の手順でアッパーマウント側を取り付けました。 注意する点は、ワッシャーの位置や締め付けトルク程度で、それ
程難しい作業ではありません。
(15) アッパーマウントを固定した後は、遮音材を被せます。 DIYの場合は切り取った部分を大好きな?ガムテープで補強して被せるだけ
です。 その後に内張りを貼り付けてからリアランプ類や小物を取り付け、荷物を戻すのが大変でした。
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作業日: 2014年12月10日
走行距離: 78,278 Km
★★★★ 今回は単にボロ隠しを解消しただけの作業ですが、ショックアブソーバーやアッパーマウントの状態を確認することが
★★★★
★★★★ 出来ました。 もし、ショックを交換するのであれば、間違いなく4輪分全てを一緒に行なわなければなりません。 ★★★★
★★★★ 頭の痛いところです。
★★★★