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我が家のセカンドカーであるスズキ ジムニー(JA11)は実用に徹していて快適装備はエアコンだけ。 ウィンドウガラスの上下は

手動、ドアの施錠はリモコンではなくてキーを差し込んで開閉する昔ながらの方式。 荷物を出し入れするリアゲートを開ける際は

エンジンキーを抜いてから車を降りて鍵で開けなければならない。 この車の性格上、マニアと呼ばれる人は更に走ることに不要な

装置、即ちエアコンや内張りを取り去ってしまう場合もあるそうだ。 我が家の場合はそこまでシビアな使い方をしないし、買い物の

際は多いに不便を感じているので、この際、リモコンドアロック(キーレス)を取り付けることにした。

注)Jimny JA11モデルはドアと車体間の配線ダクトがありません。取付けには他のアクセサリ取り付けの経験、ドリル等の工具

そして根気強さが必要です。 安全に確実に取り付ける為の時間も必要です。 正味2日以上はかかると思います。

 

+++Step 1 導入から基本部分の配線++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

 

(1) 購入はエムアール企画 楽天ショップで製品は中華製。 値段は格安だが機能は素晴らしい。 でも信頼性に少々不安を

感じます。 私の場合は付属リモコンキー2個のうち1個に不具合があったのでショップに申告したところ即座にリモコンキーの

代替品を送付してくれました。 ショップの対応が良いのと値段が3000円と格安なので駄目ならまた同等品を購入すれば

良いかな。

 

(2) リモコンキーは自分の好きなものを選ぶことが出来ます。 質感も結構良いです。

 

(3) 注文後、3日程度で現物が届きました。 写真には写っていませんがこの他にキーレス コントローラー本体と配線類が含まれ

ます。 取り付け用の板4枚とドアのLock/Unlockメカを動かすアクチュエータ一 1個はジムニーJA11では使わないので

予備部品として保管しておきます。

 

  

(1)                                                 (2)                                               (3)

 

 

 

(4) 配線図を暫らく眺めてから実装の作戦を練ります。 今回は車内用のドアLock/Unlockスイッチ、ウィンドウアップ機能や

トランク Unlock機能は使いません。

 

(5) 配線類は車体鉄板の切り口や水が浸入するドア内部を通るので配線保護や防水対策を行なう必要があります。

写真左側は電気配線用の布製粘着テープで、配線部全てに巻きつけて鉄板の切り口から配線を保護します。

写真中央は防水用のプチルゴムテープで、ドア内部の配線コネクタの周りにしっかりと巻きつけて防水処理します。

写真右側は柔らかめのプチルゴム製両面テープで、ドア鉄板と内張りの間に張ってある防水シートの接着に使います。

これらのテープは特殊なので近くのホームセンターでは販売していない可能性があります。 私は秋葉原の電気材料専門店

で購入しましたが、「モノタロウ」等の通販でも購入可能と思います。

 

(6) 配線は左ドア、右ドア、リアゲート、電源、キーレスコントローラ等の行き先別に纏めて、布製粘着テープを巻きつけておきます。

予めこの作業を行なうことで安全性と以降の作業の効率がアップします。

特にDIYで自動車に電気製品を取り付ける場合は車両火災防止の意味でも配線の養生は絶対に必要です。

 

  

(4)                                                        (5)                                           (6)

 

 

 

(7) キーレスエントリーの電源は常時12V供給端子から取る必要があるので、今回はHAZARD/HORNヒューズ端子から、

分岐することにしました。

 

(8) 以前のBMWドライブレコーダーで使ったものと同様の「分岐用特殊ヒューズケーブル15A」を実装した写真です。

キーレス用のヒューズはこの15Aを使わずに取り出しワイヤーの先に接続されている赤いヘッドの10Aタイプを使います。

 

(9) キーレス コントローラーはヒューズボックスに近くてステアリングコラムを固定している鉄板に両面テープで貼り付けました。

写真の白いコネクターに配線ケーブルを差し込みます。 新規にリモコンキーを追加する際はコントローラーのスイッチ

を操作する必要があるので、その配慮も必要です。

 

  

(7)                                                       (8)                                              (9)

 

 

 

(10)     リモコンでLock/Unlock操作を行なった際にハザードランプをフラッシュさせる配線を写真の様に接続します。

このコネクタはステアリングコラムのすぐ下に位置しています。 アンサバックが必要なければこの配線追加は不要です。

 

 

(10)                                                      

                                                                                     

 

 

+++Step 2 配線ダクトの作成  ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

 

(11)     現在の車のドアには電装品が装備されているのでドアと車体間の配線は写真の様なゴム製フレキシブルダクトを経由

して配線されています。 しかし、我が1995年製JA11-5型ジムニーのドアには電装品は一切ありません。

窓ガラスの上下やドアのロックも手動なのです。 リモコンドア ロック装置を取り付けるには電気配線用のダクトを自作

しなければなりません。 今回の作業で一番悩んだのは、このダクトの形状、材質そして取付方法でした。

しかし、ゴム製ダクトは入手が出来ませんでした。 パーツとしてはドアハーネスの構成品なので、これだけを販売してくれません。

 

(12)     そこで考えたのはダイソーの給水ポンプのジャバラを活用する方法です。 石油ポンプでも良いのですが、これはキャンプ用の

給水用で少し柔らかい様です。 左右ドア、リアゲート用に3本購入しました。

 

(13)     ジャバラの長さを決めてから、写真の様に3箇所を切断します。

 

  

(11)                                             (12)                                               (13)

   

 

 

(14)     写真(13)の切断箇所Aの凸部分をA’のジャバラの山部分に差し込んで固定します。 もしポリエチレンに接着可能な

接着剤を持っているならば使うことをお勧めします。 残念なことに理論上は完全に接着出来る接着剤はありません。 

上からテープで巻いた方が確実と思います。

 

(15)     写真(5)で紹介したNITTOプチルゴムテープを伸ばしながらしっかりと巻きつけます。 

 

(16)     ツヤ消しの自己融着型ゴムテープなので巻き終えると本物のゴムダクトの様に見えます。 でも、自己融着テープは気温が

上昇するとベタついて周りに張り付いてしまうので後から考えると布テープの方が良かったかな?

 

  

(14)                                                    (15)                                                (16)

 

 

 

(17)     イイ感じになりました。 更なる問題はこのポリエチレン製パイプと車体(ドア)の固定方法です。

  この方法は夏場を含む長期の耐久性は未知数なので悪しからず。

 

(17)                      

 

 

 

 作業はまだまだ続きます。 本当に根気勝負の作業なので、時間と自信の無い方はプロにお任せした方が  

良さそうです。 私は時間がたっぷりとあるので、調べながら考えながらじっくりと作業を進めることが出来ました。

 

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