27日にプラグ交換とシリンダーヘッドカバーのオイル漏れ調査を行なった際に、プラグホール下部にオイル溜まりを発見しました。

溜まりの量は想像以上で発見時の液面に更にオイルが流れ込とむと、そのままエンジン下部に流れ出る様な状況でした。

当日は時間が無かったので修復作業は行わず、その後にオイル漏れの原因を何通りか想定の上、本日再挑戦しました。

結果は、たった4個のネジ周りのラバーシールを交換して作業終了。 下記にその理由と作業経過をメモしました。

 

 

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左の写真が27日のプラグ交換の際に発見したシリンダー6のプラグホール下部のオイル溜まりの状況です。 あまりにも量が多いので唖然としました。

シリンダヘッドが傾いているので、幸いにプラグホールの内部へのオイル侵入は無かったのですが、いつから溜まっていたのか分かりません。 

他のシリンダーの同じ場所にもオイル滲みが発生していましたが、こんなに酷くはありませんでした。

更にヘッドカバーとシリンダヘッドの繋ぎ目からのオイル漏を調査しましたが、若干の汚れがシリンダ6周辺で確認できた程度でした。

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この写真が同じ場所の今日の状態。 7日の確認時に目に見える部分を清掃したのでプラグホール内部やホールの下部の滲みはありません。 但し、赤丸で囲んだヘッドカバー固定用のラバーシール周辺にはオイルが相当滲んでいました。

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左はネットからダウンロードしたヘッドカバー単体部品の写真です。 ヘッドカバー固定ナット/ボルトは全部で15個ありますが、そのうち11個はカバー外周の固定に使われており、これらのボルトや外周のシールからオイルが漏れるとカバーとヘッドのつなぎ目からエンジンブロック外側に流れ出る筈です。

今回、オイル漏れのあった黄色い枠内は凹んでいますが、形状から見て外周部から漏れたオイルが入り込むことはありません。

また、黄色枠内の凹みから溢れたオイルは写真左側のオレンジ色のルートを通って落下する様です。

そうなると、先のオイル溜まりはプラグ部のシールガスケットか、赤丸で示した4本の固定スクリューのラバーシールから漏れたとの推測が有力となります。 

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事前調査の為に、プラグ周りのシールとスクリューのラバーシールの構造図を書いてみました。

この絵が大幅に間違っていなければ、下記の推定が成り立ちます。

(1) プラグホールのシールが不良であれば、漏れたオイルは確実にプラグホール内に侵入するが今回は入り込んでいなかったので、ここからのオイル漏れは無いと判断できる。

(2) スクリュー周りのラバーシールからのオイル漏れはヘッドカバー上部(前項の黄色枠内)に流れ出る可能性は大。

(3) ヘッドカバーは運転席側(向かって左側)に傾いているので、漏れたオイルはプラグホールには入り込まず、最も低いイグニッションコイル取り付け部に溜まるか外部に流れ出ると思われる。

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以上の理由から、今回はシリンダーヘッドガスケット全部の交換は先送りにして、赤丸の固定スクリューのラバーシール4個だけ交換して様子を見ることにします。 ガスケット全部を交換するのは大変だし、今の寒い季節よりも樹脂が柔らかくなる春以降にしたいと思います。 DIYだからいいでしょ。

写真の一番左と右2個のスクリューはグランドワイヤーが8mmのナットで固定されていますので、カバー固定用の10mmナットと合わせて合計2個のナットが付いています。

 

 

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1個ずつネジを外し、ラバーシールを交換し、ネジを締め込むことを4回繰り返して、可能な限り全体バランスを崩さない様に作業を進めました。 その際にナットやワッシャーがパックリと口を開けているプラグホールに落ちないように注意しましょう。 私は大きなワッシャーを落としてしまい、ワッシャーの穴がプラグの先にすっぽりとかぶってしまいました。 そうなると大変です。 ワッシャーの外径がプラグホールよりも僅かに小さいだけなので引っ掛けて取るだけの隙間もありません。 プラグも抜けなければイグニッションコイルも差せません。

私は何とか鉄の丸棒に強力磁石を貼り付けて落ちたワッシャーにくっつけた後、ソロリソロリと引いて無事回収出来ました。 作業時には落下対策としてウエスか紙を突っ込んだ方が宜しいようで・・・。

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これが、新旧のラバーシールです。 手前が外したもので、ドライバーでこじった為にキズが付いています。 ゴム部分の形状が かなり違いますが、ネジを締めるとこうなるのでしょうか?

古いものは、やはりプラスティックの様にカチカチ状態で、新しいものは固いながらも弾力性のあるゴムと分かります。

Rubber Seal P/N:11121437395        15個セットで購入しました。

ヘッドカバーガスケットセット  P/N:11129070990   購入しましたが今回使用せず.

 

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これがシリンダーヘッドカバーの凹み部分奥側の拡大写真です。 丁度シリンダー6奥のオーバーフローしたオイルが流れ出るパスとガイド壁が写っていますが、やはり写真では斜度や流れ出る仕組みのイメージが掴めません。 機会があれば実車で確認して見て下さい。(このエンジンはM52TUです。)

 

プラグホールのヘッド側ダイキャストとガスケットの継ぎ目が写っています。 シールからのオイル漏れは全てプラグホール内に落ちる構造になっていますが、こんなんで良いんですかねー。

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おまけ画像ですが、イグニッションコイルのプラグキャップです。

奥の方に面で接触する円盤状の接点とプラグトップを囲む筒状の金属が見えますが、実際はこの筒金具は電気的にプラグと接触しているのかは分かりません。 抜き差しの際に“カチッ”と挟み込む感触もありません。 プラグトップの平坦部とプラグキャップ奥の円盤状の板がイグニッションコイルと共に10mmボルト2本で押し下げられて接続されるとしか考えられませんが・・・これで良いのか疑問は尽きません。

円盤状の接点は高圧にさらされて酸化皮膜が出来ていたのか光っている部分が見えませんでした。

あとから思うと磨いておけば良かった。

 

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こちらはイグニッションコイルに繋ぐコネクターのピン側を拡大した写真です。

+12V、点火タイミングパルス、グランドの3本線のコネクターです。

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これにて作業完了。

後日の為に全体写真を撮っておきます。 後からコネクタをキチンと押し込んだか、グランド線をどの様に固定したか等々あれこれ心配するよりは写真を撮っておいた方が気が楽です。

イグニッションコイルを付けると、オイルが溜まる部分は全く見えませんね。

 

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いつもの様に作業終了後は忘れ物が無いか、しばし車の前に佇みます。

その後、使用したツール類の汚れをウェスで拭き取ったりトルクレンチの戻し確認等々を行いますが、忘れてはいけないのが左の写真! ネジ受けマグネット皿のお尻部分を引っくり返して再確認することです。 過去に何回かトルクスの先、スクリューやワッシャー等がくっついていたことがありました。

 



作業日    2017211

走行距離: 89,587km

 

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今回の措置は定番のシリンダーヘッドカバーガスケット交換作業と比べるとかなり手抜きですが、現状から見て自分なりの判断で

簡易策を取りました。 もし、これで駄目ならガスケット全部を交換すれば良いだけの話。 これがDIY整備のお気楽な点です。

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