2012.10.13-14  秋の信濃路ツーリング初日  諏訪・高遠・松本       Day1

 

GPS LOG MAP    : http://chibawanganwalker.web.fc2.com/MAP/20121013_14_Shinanoji_Day1_Day2.html

行動範囲の観光地図 :  http://www014.upp.so-net.ne.jp/krj07h/PDF/20121013_TouringMAP.pdf

 

以前から松本、北アルプス周辺に詳しいboz fjkさんに「北アルプス周辺でツーリングを企画してくれませんかねー」とお願いし続けた結果、

9月の初めにboz fjkさんから詳細な案内メールが到着! すぐさま参加申し込みをした。 当初の参加表明者は今回参加のKitaさんも

含めて合計5名ほどだったが最終参加者はboz fjkさん、Kitaさん、私の3人。 誠に残念だが予定外の仕事とか、いろいろな事情が急に

発生して思う様に行かないのが世の常。 趣味ごとを無理矢理押し通してもロクなことは無い。 好きなことを長く続けるには自然体で無理なく

行なわなくては。

自分にとっては北アルプス山麓を自転車でツーリングするのは以前からの夢であったが、自転車でのペース配分が掴めず実行を躊躇していた。 

今回、boz fjkさんからのお誘いに飛びついたのはこんな理由もあったからだ。  さて、準備でもするか・・・。

 

【ウエアー】

今頃の季節は松本で最低9℃、最高でも21℃位との予報。 雨が降らない前提で服装を考えた。

上半身:ドライアンダー、半袖ジャージ、アームウオーマー、薄手のウインドブレーカ、そして往復時と非常用にGIRO Familyの裏起毛長袖青

ジャージ。

下半身:ドライアンダー(今回初めて)、夏用ビブショーツ、レッグウオーマー、指きり手袋、軍手タイプ手袋(使わなかった)、靴下。往復時の

7部丈ズボン。

 

【キャリア&バッグ】

1泊なので、寒さ対策と替え下着程度なので、ウエストバッグ込みで2Kg程度。

BENT Box:スペアチューブ、エナジーバー等(使わなかった)

Minoura L型サドルキャリア + Spalding 中型ウエストバッグ

キャリア、バッグの詳細はこちら

 

【行程】

初日:千葉駅06:38発のあずさ3で上諏訪に957分到着。

    上諏訪から諏訪大社三社参拝−杖突峠−高遠−天竜川沿いを北上−善知鳥峠(うとう峠)−塩尻−松本

翌日:松本発−大町−仁科三湖−美麻村−山麓線ー松本

    松本駅17:18発のあずさ30号で千葉へ。 千葉到着は20:50

 

【一日目】

千葉発、松本方面の特急あずさは朝は1本だけなので乗客が集中し、錦糸町あたりで満席状態。 週末の山行客が多いのか立川では通路に

まで人が溢れる程の混雑。 しかし、この混雑でも自転車は邪魔にならずに持ち運べるのが特急あずさの強み! 

3号車運転席横のバーで囲まれたスペースに私の前輪外しの輪行バッグ入りロード1台と NSEスペシャル(前輪も外さない)に入ったロード

1台がすっぽり入り、他の乗客に踏まれることもないし、邪魔にもならない。

 

予定通り上諏訪駅に到着後、駅前のデイリー山崎で補給グッズを調達し1030分頃に出発。 北風が吹いて少し寒いので、レッグウォーマ、

アームウォーマにウインドブレーカーを着こむ。今回の行程では幸いに日照時間が長かったので、ヒルクライムを除き全てこの服装で丁度良かった。 

boz fjkさんの先導で車の少ない裏道を走り諏訪大社 下社秋宮、下社春宮、万冶の石仏、上社本宮を回り旅の安全を祈願。 完璧ですねー!

 三社共に、丁度七五三の季節で結構な人出。 秋宮では文金高島田姿のお嫁さんも拝見できたのはラッキー!!

 

02a_T-Akimiya 03_T-Harumiya 04_T-Banji  

    下社秋宮                            下社春宮                                 万冶の石仏

 

 

 

2012101312170000 07b_T-Kamisha

  上社本宮                   上社勅願殿

 

 

上社本宮に向かう途中、諏訪湖から唯一の流れ出す川の境にある釜口水門に立ち寄った。 boz fjkさんの説明で初めて知ったが、ここが天竜川の

源流だそうです。 この水門の周辺はきれいに整備された岡谷市の公園で、沢山の人が散歩したりランニングをしたりでのんびりとした雰囲気でした。

 

05_T-Kamaguchi DSC00944

   釜口水門の案内板           釜口水門から諏訪湖を望む

 

 

全ての諏訪大社の参拝とコンビニ補給をした後に国道152号に道を進め、今回のツーリングで最も長いヒルクライムルートで杖突峠に至り、

その後約17Kmのダウンヒルを楽しんでから桜で有名な高遠の町にある高遠そばを目指して出発。 

杖突峠はあまりにも急なので、杖をついて坂を登ったとの所以があるハードなコースだそうです。 実測したGPSの情報では約7.9Kmの距離で

480m程の上昇なので 6%程度の登りとなります。 実際は峠の頂上は見晴らしが良くないので、その手前に「地獄落とし」の様な眺望を誇る

展望台で休憩するとのことでヒルクライム出撃!

 

国道152号(杖突街道)に入るとすぐに6%位の坂がずーっと続く。 途中、路面が荒れた部分もあるが概ね道幅も広く舗装が良いし交通

量がそれ程多くないので自転車は走りやすい。 31列縦隊で淡々と登る。 やはり坂が長いと腰が痛くなったり、息が苦しくなったり、足が重く

なったりで、頂上はまだかまだかと耐え忍びながら登って行く我々の側をバイク集団が軽快なエキゾーストノートを発しながら軽々と登って行く。 

たかだか125CCくらいのエンジンでも自分に比べると、とんでもない力持ちだなんてどうでも良いことを思いながら登って行くと、峠の手前に広い

駐車場とトイレを備えたレストハウスが現れた。

このレストハウスの二階に無料展望台がある。 展望台に立つと足元は地獄落としのごとく急斜面で、高所恐怖症の人は立っていられないだろう。

しかし、眺望は素晴らしく、霧ヶ峰、美ヶ原、八ヶ岳、そして遠く北アルプス連峰の一部が180度位のパノラマで望むことが出来る。

 

 2012101313140001  09_T-Tuetuki_VPoint 10_T-Tsuetuki

  杖突峠展望台                                    展望台の案内板                杖突峠

 

 

この展望台に至るにはレストハウスの土産物兼レストランの中を通って行かなければならない。 本来は何かを買うか飲食しなければいけない

のかもしれないが、店主のご好意で無料開放されている様だ。 

お礼を言って再度自転車にまたがり、少し登ると本当の杖突峠の頂上だ。 記念(証拠)写真を撮ってその後は一気に17Km強のダウンヒル

を楽しむと、桜で有名な高遠の町に出る。 お目当ての高遠そば壱刻はこの城下町の目抜き通りにある。

 

 11_T-TakatoSoba DSC00963

   高遠 壱刻              高遠そば

 

 

今回は初めてなので、店員の勧める味噌と大根のしぼり汁をつけ汁とした高遠そばを注文した。 別に濃いめの醤油味のつけ汁も付く。

蕎麦は十割と二八が選べる。 二八を注文したが蕎麦は腰が強く少し固い感じがするが、しゃきっとした歯ごたえと新蕎麦の風味が素晴らしかった。

味噌と大根のつけ汁は、食べ慣れない我々にとっては一寸奇妙な味がするが、一度食べるとクセになるかもしれない。 

 

  13_T-Utoh  

   善知鳥峠 分水嶺

 

 

蕎麦を楽しんだあとは、北に向かって国道153号線を松本へ。 左手に中央アルプス、正面に北アルプス、右手に八ヶ岳連峰・霧ヶ峰を仰ぎ

ながら、それらの山の高さに改めて驚く。 雲なのか峯なのか勘違いするくらい尾根が高い。 自分が走り慣れた千葉ではありえない。 

途中の善知鳥峠(うとう峠)は日本海側と太平洋側の分水嶺となっている。 交通量もそれ程ではないが、登坂車線が整備されていて

長野自動車道が開通するまでは名古屋方面と松本・長野を結ぶ交通の要衝であったらしい。 名前が変わっているのと分水嶺とのことで、

記念写真をパチリ!  boz fjkさんの先導で北風に向かって更に北へ。 

塩尻市に向かい車の少ない農村地帯を走りながら「日本の農村地帯は美しく、立派すぎる屋敷が多いな」とつい思ってしまう。 

でも、農家を大切にして日本の食糧自給を最低限、現在以上に確保しないと将来の日本の食糧供給に不安を感じるので仕方ないと諦める反面・・・・。 

TPP(Trans-Pacific Partnership)は諸刃のヤイバだね。 でも現在の補助金主体の農政では日本の農業は衰退への道へまっしぐらではないかな。 

まず日本は貿易黒字で成り立っている国家であることは間違いないし、将来的にもこの路線で行くしかない。 即ち、競争力のある工業立国日本である。 

従って、付加価値の高い工業製品で勝負し続けることと併せ、TPPの様な関税・非関税障壁撤廃対策を取らねばならない。 

反面、TPPは日本の国内根幹産業である農業へのインパクトはあまりにも大きすぎる。 やはり、次の日本の農業を担う若手にとって魅力あるビジネス

収入となる産業へと変貌しなければならないが、今の400種以上にのぼる補助金行政に頼っていることで農家の豊かさが生まれているならば結果として

補助金が農家自らの首を締めてしまうことを手助けしているのではないかと思う。 

自分の思い込みの詳細はここでは書かないが、国家として多岐に亘る膨大な法整備と資金投入により、生産性の高い競争力のある農業ビジネスへ

の改革が必要と個人的に思うが、政治家は選挙があるからそんなこと言いだせないしね。 それに補助金だってそれぞれ理由があるんだから、削減・切替

えなんて困難を極めるんだろうな。 それでも日本を取り巻く環境が変化しているのだったら日本自らも変革して行かなければ!!

・・なんてブツブツ思いながらひたすらペダルを回す。  

そんなことを考えながら走っていると、塩尻市を過ぎてから大分気温が下がって寒くなった。 

その後、boz fjkさんのリードが結構なハイペースになり、松本市内に至る丘陵地帯を通りぬけ、1838分宿泊先のホテルニューステーション到着。 

3人共にそのままの格好で初日の完走祝賀会場の鳥心へ。

 

14a_T-Torishin

2日目は

 

【日穀製粉そば辞典】

http://www.nikkoku.co.jp/know/jiten/index.html