(下のサムネール画像をクリックすると拡大します)

 

 

 20001月に購入した愛車は本来であれば今年の1月を以って廃車とし、新車を購入するつもりでいたが以前の日記にも書いた様に

メカ好きな自分が食指を動かしたくなる様な車が手頃な価格で販売されていないこと、そして一番はハンドリングやサスペンション、車体剛性

やブレーキ性能、それにエンジン性能が15年以上昔のいわゆる乗用車としての基本性能が完成した頃の旧車に「愛着」が涌いて、手放す

のが惜しくなってしまったからだ。 確かに現在の車の方がハイブリッド方式等のエコ性能やアメニティ、安全装備が遥かに上回っているが、車の

基本性能としての進化はそれ程進んでいないし、それ程走行距離を伸ばさない車好きにとってはあまり魅力を感じない。

 

そんな訳で今回の車検切れの際も新車を買わずに車検の更新を行なうことにして、いつもお世話になっているディーラーで最低限の車検費用

の見積をして戴いたところ、整備費用だけで約32万円、諸経費込みで38万円程となり、更にタイヤの磨耗が限界なのでこれを交換すると

安くても50万円を越す計算になってしまう。  何も言わなければ後席のウィンドウレギュレーターやエアバッグ着座センサーの修理を含められて

しまうので更に20万円程度の出費は必要だった。 流石に70万円の車検費用は勘弁して欲しい。

車検整備の詳細見積書は下記 (見積 Page1),(見積 Page2),(見積 Page3) の通りで交換部品が満載です。 タイヤは(4)の写真の通り

溝が2mm程度しかありません。 これでもスリップサインが出ていないので現状を検査する車検は通る筈でが、これではこの先2年以上の間、

安全なカーライフは保証出来ません。 タイヤは今回の車検を機に交換することにしました。

 

   

(見積 Page1)                             (見積 Page2)                                    (見積Page3)                                        (4)

 

 

++++ 車検の結果は・・・・・ +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

 

何と整備費用の支払いを 109,000に抑えることが出来ました。 15年ものの外車としては驚異的な安さで収めることが出来ました。

タイヤはブリジストン製の同じ銘柄新品に交換して別途66,000円程の出費で済みました。 

写真(5) (6)は請求内容、(7)は整備記録簿です。

 

   

                              (5)                                             (6)                                                   (7)

 

 

++++ 節約大作戦の内容は? +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

 

ズバリ自分で出来る範囲の整備は自分で行なうことに徹しました。 自分の車をDIY整備する場合は例えブレーキキャリパーの分解を

しても、法的なお咎めはありません。 但し、作業を行なった場合はその整備記録を残す必要があります。

あとは、正規マニュアル、自分なりの作業チェックリスト、ツール類、最後に「壊したら仕方が無いやと思う覚悟!」・・・・・・・これだけです。

 

BMWの場合はディーラーの基本整備料金が高いのですが、自社製品専用に開発されたテストツールを使った高度な診断を実行して

くれること、ブレーキキャリパー等の重要保安部品は無条件で分解点検を行なってくれるので、DIYメンテナンスを行なっている自分として

2年毎の総合チェックと考えて過去の車検整備は100%正規ディーラーにお願いしています。

 

但し、車検の支払い金額が少ないと言っても見積作成時の点検で不具合が指摘されているので、それらを放置して車検だけ通過させる

のでは安全面で不安が残ります。 従って点検で指摘された項目のうち、重要と思われる項目はDIY修理を行い、その他15年経過

して老朽化が心配される項目を独自基準で交換することにしました。 右タイロッドのガタについてはディーラーのエンジニアと相談の上、

ガタが許容範囲内であることも併せて今回は様子をみることにしました。 オイル滲みは漏れでは無いので要観察項目としました。

写真(8)の赤枠内が、今回DIY修理した項目で、過去にこの「ときどき日記」に防備録として掲載しました。

 

        (8)

 

今回の車検対策整備記録 (該当の行をクリックすると記事にジャンプします)

2015.01.07        乗用車のファンベルトプーリーと水周り部品の故障予防保守 (車検後2年以内に故障する可能性が大の為)

2014.12.10        乗用車の リアショック バンプ・ラバー交換                                 (やらなくも車検は通ります)

2014.11.24        乗用車の ロアコントロールアーム ブッシュ交換                (車検後2年以内に限界となる為)

2014.11.12        乗用車の リア・ブレーキパッドを交換                         (車検後2年以内に限界となる為)

2014.11.04        E46 320i リアウィンドウが上下しない件、修理しました      (更に2年間乗る為)

 

 

(9)次にタイヤの交換です。 先に述べました様に、まだスリップサインが出ていないので現状でも車検は通る筈ですが、今後2年または

  それ以上の期間に亘り乗り続けるには大いに不安があります。 その前に整備不良で摘発される可能性があります。

   そこで、各社のタイヤを調べてみましたが、韓国製の格安品に命を預ける気持ちにはなりません。 その他のコンフォート系やスポーツ

  系のタイヤを探したのですがサイズが225/45R17で満足出来る物は13万円以上します。 

  困っていたところ、ヤフオクで新品同様で現在のタイヤと同じブリジストン TRUNZAの同サイズが半値以下で出品されているのを発見!!

  タイヤ表面を横に走るゴムのバリがハッキリしていて未使用品かそれに近いものであることは間違いありません。

 

(10) タイヤ購入の際には一般的に賞味期間を重視しますが、この出品の製造ロット番号が “1914” 即ち201419週です。 

思わず指が勝手に動いてポチリました。

 

(11)タイヤを入れ替えるのは大掛かりな設備が必要なので流石に自分では出来ません。 そこでネットで探すと自宅近くのタイヤ交換ショップ

   船橋CARファクトリーではバルブ交換、ダイナミックバランス取りを含んで約9000円で交換作業を行なってくれることがわかり、早速交換

をお願いしました。 オートバックスやその他のタイヤ販売が主力のショップでは持ち込みタイヤの交換は割高なのでこの様なショップはネット

販売やオークションで調達したタイヤ交換には最適な存在です。 タイヤバルブは単独で交換するのは大変なのでタイヤ交換と一緒に

行なう事をお勧めします。 写真は新しいタイヤをホイールにセットしている際のものです。 やはり大型のタイヤレバーや機器式のタイヤ押

さえ込みアームが無ければ手も足も出ない感じです。  まあ・・軽自動車程度であれば自分でも交換が可能かも知れませんが・・・・。

 

  

                    (9)                                                                (10)                                                          (11)

 

 

(13)ダイナミックバランサーの表示パネルです。 写真ではホイールのアウターとインナーのバランスの違いが表示されている様です。

 

(14)ホイールに取り付けるバランスウエイトも各種取り揃っています。 最近は両面テープで貼り付ける方法が多用されていて少々不安な

   感じがします。

 

(15)ホイールのインナー側にバランスウエイトをはめ込んでいるところです。 クリップでホイールエッジに挟みこんで固定しています。

 

  

                    (13)                                                                (14)                                                          (15)

 

 

(16)タイヤを新品に交換するとハンドリングが軽くなり、走行ノイズも小さくなって良いことずくめです。 それに古タイヤの場合はゴムの中に

潜んでいる金属片がある可能性があるので、極限まで使うとパンクの危険性が飛躍的に大きくなります。 これは自転車の場合も

同じです。

私の車固有の問題ですが、タイヤの外側がホイールハウスギリギリまで外側に張り出しているのです。 これは社外品のホイールを購入

した際に当時の流行で「ツライチ」までタイヤ幅を広げる様にサイズを選択した為です。 勿論、今までは、これで車検をずーっと通して

来ました。 しかし、今回は陸運局の判定基準が変わって、これでは絶対に車検は通らないと言うのです。

写真で見るとそんなことはありません。 今迄通り「ツライチ」ではみだしてはいません。

 

(17)でも、こんなことで車検が通らないのは馬鹿馬鹿しいので、ディーラーのお勧め通り、保管してあった純正タイヤ(Michelin195/65R15)

を車に積んで、交換して車検を取って頂きました。 でも保管してあったタイヤはカバーをかけていましたが15年もの間重ね置きをしていた

ので、一番下のタイヤは写真の通り見事にひび割れしていました。 こちらの方が大いに危ないと思うのですが・・・良く分かりません。

 

(18) 当然のことながら車検が通過したらタイヤを元の 225/45R17にホイールごと戻します。 面倒だと思いながらブレーキダストで真っ黒になった

ホイールを洗剤で洗っていると・・・・アレッ!!?貼ったばかりのバランスウエイトが剥がれている・・・・トホホです。

クレームをつけても同じなので自分で綺麗に脱脂してから、強力両面テープで貼り付けておきました。 やっぱり両面テープで固定するなんて

無理ダヨー。 走っている時に外れて後続車のガラス窓や歩行者、自転車ライダーに当ったら大変なことになってしまう。 こんな方法を許可

したのは誰だ! 国土交通省に抗議しよーかなー。

 

  

                    (16)                                                                (17)                                                          (18)

 

 

(19)車検が終了して車の引渡しを受けた際には新しい車検証とフロントガラスに貼り付ける検査標章は、付いていませんでした。

   その後、1週間ほどして写真19の説明書と車検証、そして検査標章が送付されて来ました。

   こんなことは初めてです。 そうか・・制度が変わったので自分で検査標章を貼れっていうことね。 少々イラッとしながら標章を台紙から

剥がして自分で張ることにしました。 しかし、フロントガラスの傾斜が思いの外大きいのと丁度バックミラーの裏側の位置なので思いっきり

曲がってしまいました。 様子見で軽くガラスに当てた程度なので簡単に剥がれると思いきや・・・・簡単には剥がれません・・・冬なのに汗で

背中がジットリとして来ます。 ナイフや針を駆使してようやく剥がせましたが標章周りの透明シール部分は白く濁って汚くなってしまいました。

もう許せないぞ! 国土交通省め! と本気で思った程でした。 (後で白く濁った透明部分はナイフでカットしました)

 

(20)後から冷静になって、次回の再挑戦の方法を考えてみました。 写真20が検査標章で期限年月が書かれた手前の部分に糊がついて

   ウインドウガラスの内側から外に向けて貼り付ける様になっています。 従って受領時には標章記載面には透明な保護シールが貼ってあって、

これを剥がして標章を取り出してから、注意深くフロントガラス内側に貼り付ける様になっています。

でもなー俺たちゃ素人さんで慣れてないのに一回で上手に貼り付けると思っているのかい?  自分でやってみたことあんのかよー!

と毒付きながら対策を考えます。

結果・・閃きました。 写真の様に検査標章の上1-2mm程度だけ露出する様に手前の保護シールをカットしておけば良いと思います。

この状態で検査標章をフロントガラス上面に軽く仮付けします。 そして車を降りて正面から全体の位置や曲がりを確認します。 曲がって

いたら剥がして修正します。 OKであれば仮付け部分をしっかりと押し付けてから残りの保護シールを剥がして全体をしっかりと貼り付け

れば良いと思います。  こんなことをいきなり素人にやらせるなんてお役人らしいですね。 プロセスのことは全く考えてないね。

 

(21)最後に自分のINPA テストツールで、車検直後の状況やログを確認して記録しておきました。 将来にトラブルが発生した際の比較基本

   情報となる筈です。  何処からでも参照可能な様にネットにメニュースクリーンと、そこからリンクする形で各テスト画面をアップしてみました。

   メニュー画面はExcelで作ってあります。 写真21をクリックしてMS Excelを開きます。

 

   

                    (19)                                                  (20)                                                    (21)

 

 

 今回の車検では番狂わせが沢山ありました。 いつもはもっと楽に出来ていた様な感じでしたが確かに払っていた 

 対価は多めだったのかも知れません。 今回は車検とは別に「長く乗れる予防保守」を併せてDIYで実施したこと

 は良かったと思っています。 ネット情報を眺めていると、この車にあと10年は乗れそうな気になって来ました。